刀剣がみられる場所では、全国の博物館、美術館などで開催している刀剣の展示会情報について、開催期間、開催場所、イベント・展示概要を一覧でまとめています。「刀剣乱舞」のヒットをきっかけに広く人気を集めることになった「刀剣」。そんな刀剣を直接鑑賞できるのが日本刀の展示会です。刀剣イベント、日本刀展示会、名刀展をお探しの方におすすめです。
刀剣ワールドには、「日本刀の常設展示場・場所」というページがあり、日本刀を常設展示している博物館や施設を都道府県別に紹介しています。常設展示とは、その博物館の所蔵品が常に展示されている展示会のこと。いつ行っても、展示品を観ることが可能です。
また「現在 博物館で開催中の刀剣・日本刀展示会」では、刀剣ワールドおすすめの特別展を紹介しています。特別展とは、各博物館がテーマに合わせて刀を集めて、期間限定で公開する展示のことです。
あなたの住んでいる都道府県や興味がある企画展を行う博物館をチェックしてみましょう。なお、観たい刀が決まっている人は、スマートフォンやパソコンからインターネットを使用して、キーワード検索するのがおすすめです。
例えば、「織田信長 日本刀」など、好きな武将名と日本刀という文字を並べて検索すると、織田信長が愛刀としていた刀の名前や現在所蔵している博物館の名前が分かるはず。所蔵している博物館が分かったら、その博物館のホームページをチェックして、常設展示、「特別展示」など、展覧会の案内を確認しましょう。
ただし、名物や御物には、5年に1度、または10年に1度しか公開されない貴重な物もあるので、観たい日本刀を楽しむには、かなりの根気も必要です。直近の博物館での刀剣・日本刀展示会を探したい場合には、「日本刀 展示会 2023年」などキーワードで検索すれば、全国の日本刀の展示会についてまとめられたページが表示されるので、ぜひ試してみてください。
いざ博物館に行くとなると、どんな服装で行ったら良いのか、どんな持ち物を持って行ってはいけないのかと、気を揉む方もいるでしょう。
服装については、博物館へ行くのに、正装をしなければいけないなどのドレスコード(服装の基準、ルール)はありません。自分が着たい服を着て出掛けてください。ただし、他人に不快を与えない服装が、最低限のマナーです。
また、持ち物については、カメラを持って行っても良いのか、お弁当やペットボトルを持って行っても良いのかなど、悩むところ。撮影不可や飲食禁止の展示会もあり、受け付けの手荷物チェックで、一時預かりとなる場合があります。
ただし、撮影可能な展示会や博物館の庭園・ドリンクコーナーなどでお弁当を食べられる場合もあるので、観賞したい博物館が決まっている方は、各ホームページの来館案内やご利用案内を見て確認しましょう。以下のことについては、ほとんどの博物館で禁止されていますので、必ず守ること。
日本刀を観賞する際のポイントは、刀の姿、地鉄(じがね)、刃文(はもん)をじっくりと観ることです。博物館で実際に日本刀を肉眼で観てみると、ガラスケース越しであっても、書籍や写真集、インターネットの画面では味わえなかった覇気や迫力、親和性を感じられ、感動する人が多いよう。
さらに、もっと詳細に観たいなら、地鉄の模様や刃文の動きを「単眼鏡」(たんがんきょう)で観ることをおすすめします。単眼鏡とは、小型で軽量な望遠鏡のこと。単眼鏡で日本刀を観てみると、肉眼では分からない、沸(にえ)や匂(におい)といった細かい粒子までも確認でき、地鉄や刃文の美しさをより深く知ることができます。
単眼鏡にはピン、キリがあり、安い物では1,500円程度、高い物では300,000円もするのです。博物館によっては、受け付けで無料貸出を行っているところもあるので、興味がある方は一度使用してみると良いでしょう。
また、博物館に「順路」はありますが、「順番」はありません。人気のある刀の展示会では、順路に行列の流れができてしまって、目当ての刀を3秒くらいしか観られなかったと不平不満を言っていた人がいました。人気のある刀のケース前は混雑している場合が多いので、そのような場合はとりあえず列から外れて、すべての展示を観終えてから、もう一度戻って、少しでもすいているときを狙って観るというのも方法です。
マナー違反にはならないので、後悔しないためにも、ぜひ試してみましょう。なお、博物館によっては、イベントとして「刀剣鑑賞」(とうけんかんしょう)を行っているところもあります。刀剣鑑賞とは、日本刀を実際に手に持って観る鑑賞会のこと。日本刀の知識やマナーがある程度必要なので、参加するには、その博物館が定めた他の講座を受けることなどが必要です。
さらに、日本刀の知識を深めれば、「入札鑑定」(にゅうさつかんてい)と言って、刀工銘 (とうこうめい:作刀者の名前)を当てるゲームに挑戦することもできるようになり、楽しみ方が広がります。
鎌倉時代、南北朝時代、室町時代など、時代ごとに、刀の姿や地鉄、刃文の形をとらえて観賞したり、「豊臣秀吉」の愛刀や「徳川家康」の愛刀など、好きな武将が所持した刀を観賞したりと、好みに合わせて、博物館巡りを楽しんでみてはいかがでしょうか。
現在開催されている刀剣イベント・日本刀展示会一覧をご紹介します。
2024年7月1日 (月)〜2024年10月31日 (木)
ホテル多度温泉レジデンス新館3階ローズウッド
〒511-0122
三重県桑名市多度町古野2692
特別展「昭和時代の刀剣」では、「太刀 銘 武蔵国住吉原荘二作之 昭和己未歳二月吉日」や「刀 銘 天命寿楽波瀾七十才 備前国長船住藤原俊光造 昭和二二十二年二月吉日」など、所蔵する現代刀のなかから昭和時代につくられた刀剣を展示いたします。
様々な現代刀工による作品をお楽しみください。
2024年8月1日 (木)〜2024年12月22日 (日)
〒460-0008
愛知県名古屋市中区栄3丁目35番43号
名古屋刀剣ワールド/名古屋刀剣博物館(名博メーハク)の北館4階展示室では、2024年(令和6年)8月1日(木)~2024年(令和6年)12月22日(日)の期間中、企画展示「『平安時代の名品』と『皇室ゆかりの刀』」を開催いたします。
『平安時代の名品』として、大和伝の「太刀 無銘 古千手院」(たち むめい こせんじゅいん)、古伯耆の「刀 無銘 伝安綱」(かたな むめい でんやすつな)などの名刀を展示。『皇室ゆかりの刀』として、「明治天皇」(めいじてんのう)の父である121代「孝明天皇」(こうめいてんのう)の佩刀「刀 無銘 伝正宗」(かたな むめい でんまさむね)、「有栖川宮家」(ありすがわのみやけ)に伝来した「小太刀 銘 長光」(こだち めい ながみつ)など、特別重要刀剣、重要美術品が並び、数々の貴重な名刀、拵を鑑賞することができます。
開催予定の刀剣イベント・日本刀展示会をご紹介します。
2024年11月2日 (土)〜2024年11月3日 (日)
〒105-0004
東京都港区新橋6丁目19-15
大刀剣市とは、全国刀剣商業協同組合が主催する「刀剣」・「刀装具」・「武具甲冑」を中心とした展示・即売会です。
全国各地より刀剣商が一堂に会し、自慢の逸品を販売・展示。
日本全国の刀剣愛好家はもちろんのこと、アメリカ、ヨーロッパを中心に、世界各国のお客様からも注目されているイベントです。
購入後は銃砲刀剣類所持等取締法に基づき、都道府県の教育委員会に所有者変更の届け出が必要です。
終了した刀剣イベント・日本刀展示会を
ご紹介します。
2024年5月1日 (水)〜2024年7月28日 (日)
〒460-0008
愛知県名古屋市中区栄3丁目35番43号
名古屋刀剣ワールド/名古屋刀剣博物館(名博メーハク)の開館を記念し、本展では当館が所蔵する500振以上の刀剣のなかから国宝・重要文化財など95振を一挙公開いたします。
織田信長や豊臣秀吉、徳川家康などの戦国武将や、「短刀 銘 備州長船住長義」や「短刀 銘 来国光(名物塩川来国光)」などと言った大名家に伝わってきた貴重な名刀の数々をご紹介します。
2024年3月1日 (金)〜2024年6月28日 (金)
休館日:土・日・祝日 開館時間:9:30~17:30
〒460-0002
愛知県名古屋市中区丸の内2丁目1番33号
腰から下げて佩用する太刀は馬上戦に適していましたが、室町時代中期より徒歩戦が主流となったため、接近戦に強い打刀が流行しました。
本展では、刀剣の歴史において転換期である室町時代の代表的刀剣「応永備前」、「末備前」、「村正派」の作品をご紹介します。
2024年3月20日 (水)〜2024年5月6日 (月)
4月12日(金)は展示替えのため休館
〒910-0004
福井県福井市宝永3丁目12-1
福井市立郷土歴史博物館では、「北陸新幹線福井駅開業」と「結城秀康生誕450周年」を記念して「越前百万石ものがたり ~福井藩祖・結城秀康~」を開催。「結城秀康」(ゆうきひでやす)は「徳川家康」の次男として誕生し、「豊臣秀吉」の養子時代を経て、関東の名族・結城家を継承した人物です。
同特別展では、数ある資料をもとに結城秀康の生涯、ならびに所有した刀剣等について紹介しています。さらに、結城秀康ゆかりの名刀「石田正宗」(いしだまさむね)の特別展示を記念して、ブラウザゲーム「刀剣乱舞ONLINE」とコラボレーション。
同ゲームに登場する「刀剣男士」(とうけんだんし)石田正宗の等身大パネルを同博物館内に設置し、その他にもグッズ販売などを実施しています。
2024年1月12日 (金)〜2024年4月30日 (火)
ホテル多度温泉レジデンス新館3階ローズウッド
〒511-0122
三重県桑名市多度町古野2692
特別展「北国の刀剣」では、東北地方や北陸地方など「北国」にゆかりのある刀剣のうち、安土桃山時代から現代にかけての作品をご覧いただけます。
東北の有力大名・伊達家に抱えられた「仙台国包」による「刀 銘 山城大掾藤原国包 寛永十一年二月日」(重要刀剣)はじめ、人間国宝に認定された現代の名工「隅谷正峯」の作品「刀 銘 傘笠正峯作之」や「天田昭次」が鍛えた「刀 銘 天田昭次作」などを紹介しています。
雪のように清らかな刀剣をお楽しみ下さい。
2024年1月30日 (火)〜2024年4月14日 (日)
九州国立博物館 文化交流展示室 第11室
〒818-0118
福岡県太宰府市石坂4丁目7-2
九州国立博物館にて、故「北﨑徹郎」(きたざきてつろう)氏のコレクションを公開する「日本刀の美 -北﨑徹郎の愛刀-」を開催。北﨑徹郎氏は、北九州市で地域医療に長年携わり、そのかたわら日本刀の収集に情熱を注いだ人物でした。
同展では、北﨑徹郎氏が収集した膨大な数の名刀を一挙公開しています。展示するのは、現存作の少ない「貞綱」(さだつな)や、九州にゆかりのある「豊後国定秀」(ぶんごのくにさだひで)の太刀。
その他、2024年(令和6年)4月6日に講座「刀職と語る北﨑徹郎の刀剣コレクション」を開催。さらに、現在は皇室御物(こうしつぎょぶつ)として伝わる「小烏丸」(こがらすまる)の写しなど、貴重な品々を観ることができます。
同館学芸員と現役の刀匠・刀剣研師から刀剣の話を聴けるまたとない機会となっています。講座は、申込み不要、先着270名、聴講料は無料です。
2024年2月18日 (日)〜2024年3月27日 (水)
〒720-0067
広島県福山市西町2丁目4番3号
「正宗十哲 ─名刀匠正宗とその弟子たち─」では、名工として名高い「正宗」(まさむね)と、その弟子や影響を受けた刀工達の作品を展示します。
正宗が鎌倉時代末期に完成させた「相州伝」(そうしゅうでん)は、力強い地鉄(じがね)に、活き活きとした湾れ(のたれ)の刃文(はもん)が特徴。
それらの作風は全国に伝播し、各地の刀工に影響を与えました。正宗作の国宝「庖丁正宗」(ほうちょうまさむね)、正宗の子あるいは養子と伝わる「貞宗」(さだむね)作の「太鼓鐘貞宗」(たいこがねさだむね)を展示。
さらに正宗の影響を受けた「長谷部国重」(はせべくにしげ)や「郷/江義弘」(ごうのよしひろ)、「左文字」(さもんじ)などの刀剣も観ることができます。そして刀剣が戦士の姿を借りて敵と戦うゲーム「刀剣乱舞ONLINE」に登場する日本刀も展示。
展示するのは前述した太鼓鐘貞宗に続き、「江雪左文字」(こうせつさもんじ)、「太閤左文字」(たいこうさもんじ)、「松井江」(まついごう)です。こちらの3振に限らず、昨今ではゲームの影響もあり刀剣は若者を中心に人気を集めています。
同企画展は「刀剣博物館」(東京都墨田区)の特別展「正宗十哲 ─名刀匠正宗とその弟子たち─」との共催でもあるため、大盛況となることでしょう。
2023年12月1日 (金)〜2024年2月29日 (木)
休館日:土・日・祝日、年末年始(12/29~1/5) 開館時間:9:30~17:30
〒460-0002
愛知県名古屋市中区丸の内2丁目1番地33号
戦国時代が終焉し、江戸時代という新しい時代の幕開けと重なるように、日本刀も新たなはじまりを迎えます。
「新刀」は、安土桃山時代後期から江戸時代中期に作られた日本刀を示しますが、この時期、伝統的な作刀工程に様々な挑戦がなされました。室町時代以前の「古刀」とは異なる素材、新しい鍛錬の技術、焼き入れ温度や焼刃土の配合の試みなど。また、「新刀」は、時代や地域により「慶長新刀」、「寛文新刀」、「元禄新刀」、「江戸新刀」、「大坂新刀」に分類されています。
本展では、これら5分類に属する刀剣を一同に展示し、約400年前の転換期における刀剣をご紹介します。
2024年1月6日 (土)〜2024年2月11日 (日)
刀剣博物館
〒130-0015
東京都墨田区横網1-12-9
刀剣博物館で開催している「特別展 正宗十哲 -名刀匠正宗とその弟子たち-」では、日本刀作りを代表する名工「正宗」(まさむね)と、その影響を受けた10名の刀工「正宗十哲」(まさむねじってつ)の刀剣を展示しています。
正宗は、鎌倉時代末期に相模国鎌倉(現在の神奈川県鎌倉市)で活動した刀工で、躍動感のあるのたれ刃や、丹念に鍛えられよく錬れた地鉄(じがね)が特徴。正宗作は国宝の「九鬼正宗」(くきまさむね)や、旧皇室御物の「京極正宗」(きょうごくまさむね)などが展示されています。
そして正宗十哲となる「郷[江]義弘」(ごうのよしひろ)による「稲葉江」(いなばごう)、続く「左文字」(さもんじ)による「江雪左文字」(こうせつさもんじ)と「太閤左文字」(たいこうさもんじ)なども見逃せません。
また同館では、これまでにも正宗をテーマとした展覧会が幾度か開催されてきたようですが、正宗十哲にスポットを当て、10工すべての作品を取り揃えた展示は今回が初ということもあり、刀剣愛好家も期待を寄せる特別展となっています。なお、展示作品のなかには「刀剣乱舞ONLINE」に登場する名刀も並ぶため、ゲームのプレイヤーからも注目を集めることでしょう。
2023年9月1日 (金)〜2023年12月31日 (日)
ホテル多度温泉レジデンス新館3階ローズウッド
〒511-0122
三重県桑名市多度町古野2692
特別展「明治・大正・昭和時代の刀剣」では、「刀 銘 帝室技芸員月山貞一謹作(花押)明治三十九年春以備前福岡一文字傳」や「脇差 銘 帝室技芸員宮本包則九十才作 大正八年二月十日」など、明治・大正・昭和時代に作刀された刀剣を刀剣ワールド桑名・多度で展示。
様々な現代刀工による作品をお楽しみ下さい。
2023年10月28日 (土)〜2023年12月24日 (日)
〒130-0015
東京都墨田区横網1-12-9
刀剣博物館が開催する「日本刀の装い 豊かなる刀装・刀装具と名刀展」は、「日本美術刀剣保存協会」創立75周年と「日刀保たたら操業」45周年を記念して開催される企画展です。
刀剣の拵(こしらえ)は、目的や身分によって様々な様式が定められていました。同企画展では各時代の刀剣に華を添えた刀装具類と併せて、作刀工程についても解説されています。
そして目玉となるのが、刀剣博物館が所蔵する国宝太刀3振をすべて展示すること。1振目は鎌倉時代中期の刀工「来国行」(らいくにゆき)が作刀した「太刀 銘 国行[号:明石国行]」(たち めい くにゆき[ごう:あかしくにゆき])です。
2振目は、鎌倉時代後期の刀工「龍門延吉」(りゅうもんのぶよし)が作刀し、「後水尾天皇」(ごみずのおてんのう)所有でもあった「太刀 銘 延吉」(たち めい のぶよし)。
3振目となるのが鎌倉時代末期の刀工「当麻国行」(たいまくにゆき)が作刀した「太刀 銘 国行」(たち めい くにゆき)です。その他にも寄託品を含めた重要文化財の刀剣が12振展示されています。
なお明石国行は、刀剣を擬人化したゲーム「刀剣乱舞ONLINE」のキャラクターとしても人気が高く、同企画展は他の刀剣と共に大きな盛り上がりを見せることでしょう。
2023年11月3日 (金)〜2023年12月13日 (水)
〒420-0852
静岡県静岡市葵区紺屋町17-1葵タワー3階
NHK大河ドラマ特別展「どうする家康」は、2023年(令和5年)4月に「三井記念美術館」(東京都中央区)で開始され、続く「岡崎市美術博物館」(愛知岡崎市)を巡回し、最後となる「静岡市美術館」へと辿り着きました。
「徳川家康」の大河ドラマ単独主役は約40年ぶりとあって、同企画展への熱量は並々ならぬもの。
同企画展では「どうする?」というキーワードから、徳川家康の生涯において重要な分岐点となった出来事や合戦について、作品を通して知ることのできる展示となっています。
そして徳川家康と大きくかかわりを持った刀剣も展示予定です。「石田三成」(いしだみつなり)が所有した「日向正宗」(ひゅうがまさむね)や、徳川家康晩年の愛刀「太刀 無銘 光世 切付銘 妙純伝持ソハヤノツルキ ウツスナリ」(たち むめい みつよ きりつけめい みょうじゅんでんじ)を展示。その他、国宝・重要文化財を含む19振の刀剣を観ることができます。
2023年11月18日 (土)〜2023年11月19日 (日)
〒105-0004
東京都港区新橋6丁目19-15
大刀剣市とは、全国刀剣商業協同組合が主催する「刀剣」・「刀装具」・「武具甲冑」を中心とした展示・即売会です。
全国各地より刀剣商が一堂に会し、自慢の逸品を販売・展示。
日本全国の刀剣愛好家はもちろんのこと、アメリカ、ヨーロッパを中心に、世界各国のお客様からも注目されているイベントです。
購入後は銃砲刀剣類所持等取締法に基づき、都道府県の教育委員会に所有者変更の届け出が必要です。
2023年9月2日 (土)〜2023年10月15日 (日)
休館日:毎週月曜日
ただし10月9日(月祝)は開館し、翌火曜日休館。
日時指定予約制(詳細は根津美術館ホームページにてご確認下さい。)
根津美術館 展示室1・2
〒107-0062
東京都港区南青山6-5-1
「甲冑・刀・刀装具-光村コレクション・ダイジェスト-」を開催する「根津美術館」では、同館コレクションの礎を築いた初代「根津嘉一郎」(ねずかいちろう)が購入した、実業家「光村利藻」(みつむらとしも)のコレクションを展示。
質と量、資料性の高い作品群約1,200点のなかから選りすぐりの武器・武具が勢ぞろいしています。展示する日本刀は重要美術品に指定されている「太刀 銘 長光」(たち めい ながみつ)をはじめ、全19振です。
長光とは備前長船(びぜんおさふね)派の名工で、本刀は長光の典型作とされる丁子(ちょうじ)に互の目(ぐのめ)を交えた刀剣。
他には「太刀 銘 来國俊」(たち めい らいくにとし)や「脇差 銘 廣光」(わきざし めい ひろみつ)といった重要美術品に指定された名刀も楽しむことができます。
「海野勝珉」(うんのしょうみん)による「早蕨金具脇指拵」(さわらびかなぐわきざしこしらえ)といった、幕末から明治時代を代表する金工家を中心とした刀装具も約60件を展示。同企画展は、光村利藻蒐集の約100件を一挙に鑑賞できる貴重な機会となっています。
2023年7月23日 (日)〜2023年9月18日 (月)
徳川美術館本館展示室・逢左文庫展示室
〒461-0023
愛知県名古屋市東区徳川町1017
夏季特別展「徳川家康―天下人への歩み―」は、江戸幕府初代将軍「徳川家康」の人となりを紐解き、天下人としての歩みを辿れる展示会です。徳川美術館本館展示室と隣接する逢左文庫展示室の2館同時に開催されます。
徳川美術館本館展示室では、尾張徳川家に贈られた「駿府御分物」(すんぷおわけもの:徳川家康の遺品)を中心に、有名な「徳川家康像」(三方ヶ原戦役画像:みかたがはらせんえきがぞう)など、徳川家康ゆかりの品を展示。
日本刀では、国宝で名物の「遠江長光」(とうとうみながみつ:太刀 銘 長光)や、「刀剣乱舞」でも人気の高い名物「物吉貞宗」(ものよしさだむね:脇差 銘 貞宗)、名物「不動正宗」(ふどうまさむね:短刀 銘 正宗)、名物「庖丁藤四郎」(ほうちょうとうしろう:短刀 銘 吉光)などを観ることができます。
また、逢左文庫展示室では、徳川家康に関する史料を中心に展示。徳川家康と今川家、織田家、武田家に関する史料や「小牧・長久手の戦い」、「関ヶ原の戦い」、「大坂夏の陣」、「大坂冬の陣」に関する貴重な書状や朱印状、屛風や合戦図なども観ることができます。
日本刀は、名物「南泉一文字」(なんせんいちもんじ:刀 無銘 一文字)や名物「鯰尾藤四郎」(なまずおとうしろう:脇指 銘 吉光)などもあり、見ごたえ充分です。
2023年7月8日 (土)〜2023年9月10日 (日)
〒701-4271
岡山県瀬戸内市長船町長船966
南北朝時代の日本刀を数多く観たいなら、「備前長船刀剣博物館」の「戦乱と流行―南北朝時代の刀剣―」がおすすめです。
南北朝時代と言えば、南北朝の動乱、戦乱が多かった激しい時代。そのため、南北朝時代の日本刀は、身幅が広く、大鋒/切先で豪壮な物が多いのです。
注目は、鎌倉時代後期から南北朝時代に活躍した「江義弘/郷義弘」(ごうよしひろ)の名刀、「芦葉江」(あしばごう)。「細川忠興/細川三斎」(ほそかわただおき/ほそかわさんさい)が詠んだ和歌から号(呼び名)が付けられたと言う、身幅の広い美しい日本刀です。
この他、備前長船派の「景光」(かげみつ)や「兼光」(かねみつ)、「長義」(ながよし)の日本刀なども必見。南北朝時代前後の日本刀も展示され、時期による刀姿の違いや、南北朝時代に流行した相州伝の影響についても知ることができます。
2023年7月15日 (土)〜2023年9月3日 (日)
◆上田市立美術館
〒386-0025
長野県上田市天神3丁目15-15
◆上田市立博物館
〒386-0026
長野県上田市二の丸3-3
「刀剣と甲冑」は、「上田市立美術館」と「上田市立博物館」の2会場で同時に開催される刀剣展示会です。上田藩(現在の長野県上田市)があった上田市や、その近隣にゆかりの深い日本刀や甲冑(鎧兜)、武具が堪能できます。
まず、上田市立美術館では「地域の刀剣の歴史と現代の匠の技」をテーマに、上田藩初代藩主「真田信之」(さなだのぶゆき)の日本刀や弟「真田幸村/真田信繁」(さなだゆきむら/さなだのぶしげ)の所持と伝わる日本刀などを展示。他にも、「刀剣乱舞」に登場する「水心子正秀」や「源清麿」(山浦環)の日本刀、その兄「山浦真雄」(やまうらまさお)の作品なども見逃せません。
また、上田市立博物館では「サムライアイテム 上田藩の風格」をテーマに、歴代の上田藩主「真田家」、「仙石家」、「藤井松平家」伝来の甲冑(鎧兜)や日本刀、「織田信長」所用の鹿の革で作られた韋胴服(かわどうふく)などが展示されます。
入場料金がお得になる、両館共通券もあり。サムライアイテムに秘められた、武士の風格を感じ取るチャンスです。
休館日が会場によって異なります。詳細は各館のホームページをご参照下さい。
上田市立美術館:
https://www.santomyuze.com/museumevent/toukenntokacchu_2023/
上田市立博物館:
https://museum.umic.jp/hakubutsukan/
2023年7月15日 (土)〜2023年8月27日 (日)
会期中展示替えがあります。
(前期展示7/15~8/6、後期展示8/8~8/27)
新潟県立歴史博物館 企画展示室
〒940-2035
新潟県長岡市関原町1-2247-2
2023年(令和5年)は、「上杉景勝」(うえすぎかげかつ)の没後、400年。
これを記念して行われるのが、新潟県立歴史博物館の「夏季企画展 NST開局55周年 上杉景勝没後400年 上杉景勝 その生涯展」です。
上杉景勝と言えば、「越後の龍」と恐れられた戦国武将「上杉謙信」の実姉の子で、上杉謙信の養子となり、家督を継いだ人物。卓越した鑑定眼を持ち、愛刀家としても有名でした。
この刀剣展示でぜひ観て欲しいのが、「刀剣乱舞」(とうけんらんぶ)にも登場する名刀、重要文化財の「姫鶴一文字」(ひめつるいちもんじ:展示期間は8月6日[日]まで)。名前の通り、姫のように優雅で穏やかな姿と刃文が特徴です。
また、上杉謙信が三宝剣のひとつとして挙げたとされる「太刀 銘 吉家」(たち めい よしいえ)や、国宝の「上杉景勝書状」や家老「直江兼続」(なおえかねつぐ)直筆で国宝の「直江重光/兼続 題詩扇面」(なおえしげみつ/かねつぐ だいしせんめん)など、上杉景勝ゆかりの素晴らしい文化財が集結。
この他、「花押を作ろう」などの展覧会に関連する体験プログラムや、隠された博物館内のミッションに挑戦するとオリジナルグッズがもらえるイベントなどもあり、楽しめます。
2023年4月10日 (月)〜2023年7月31日 (月)
〒049-1594
北海道松前郡松前町字神明30番地
「松前藩×刀剣」は、江戸時代に蝦夷地(現在の北海道)の南端にあった松前藩(現在の松前町)にかかわる刀剣を特集した企画展で、松前町郷土資料館にて開催されています。
アイヌ民族との戦いを経て、戦国時代の蝦夷地で台頭した蠣崎氏(のち松前氏)は、江戸時代に松前藩を成立させます。藩士達は本州の武士と同じく刀剣を求め、これを用いました。また幕末には松前城下で作刀が行われたこともあります。
本展覧会は、松前藩ゆかりの刀剣が一堂に会する初めての展覧会。松前藩士の子孫に代々伝わった刀剣や、刀工「堀井正次」(ほりいまさつぐ)・「源直義」(みなもとのなおよし)が松前城下で鍛えた作品が展示されます。
2023年4月5日 (水)〜2023年7月30日 (日)
〒990-0046
山形県山形市大手町1-53
最上義光歴史館で開催中の「鐵[kurogane]の美2023」では、室町時代から戦国時代にかけて出羽国南部(現在の山形県)で勢力をふるった、最上氏にまつわる刀剣が紹介されます。
「最上義光」(もがみよしあき)は、東北有数の戦国武将として最上氏の最盛期を築いたことから、家臣に関する物も含めてゆかりの武具や文化財が現代にまで伝わり、その中には刀剣も多くあるのです。
本展覧会には、最上義光の四男「山野辺光茂」(やまのべあきしげ)が所有した「刀 朱銘 来国次」、最上家臣の「下吉忠」(しもよしただ)や「長岡光広」(ながおかあきひろ)の子孫に伝わった刀剣のほか、福岡藩主黒田家伝来「短刀 銘 則国(重要美術品)」などが出品されます。
刀剣を通じて、最上氏や山形県の歴史を眺めることができる展覧会です。
2023年5月12日 (金)〜2023年6月25日 (日)
佐賀県立博物館3号展示室(一部)
〒840-0041
佐賀県佐賀市城内1-15-23
佐賀県立博物館のテーマ展「刀と人-作る、活かす-」は、日本刀を現在まで支えてきた、「作る人」と「活かす人」という2つの視点から眺めた展覧会です。
日本刀は近代以降、1876年(明治9年)の廃刀令や第二次世界大戦後の連合国軍総司令部(GHQ)による刀剣類接収など、深刻な存続の危機に幾度か見舞われました。
しかし現代でも、刀身を鍛える刀匠、刀身を研磨する研師や、外装である拵の部品を作る柄巻師、鞘師、金工師など多くの職人が日本刀の作刀に携わります。
そして日本刀を活かす人々には、日本刀を美術品として鑑賞、収集する愛刀家だけでなく、剣術や居合などの武道、武術を修める人々の存在も、大きなものがあります。
また、本展覧会では、江戸時代に佐賀藩(現在の佐賀県)で作られた、最初期の肥前刀である「刀 銘 肥前国忠吉 慶長五年八月吉日」(佐賀県立博物館所蔵)も出品されます。
2023年4月29日 (土)〜2023年6月18日 (日)
えさし郷土文化館 第二展示室
〒023-1101
岩手県奥州市江刺岩谷堂字小名丸102-1
企画展「かたなと装い」は、岩手県奥州市内に残る郷土刀や刀装具類、甲冑(鎧兜)といった地域に根差した伝統文化の魅力を再発見することができる展示です。
平安時代、奥州で発祥した「舞草刀」(もくさとう)という刀剣があります。同館ではこの舞草刀「短刀 銘 舞草長光」(たんとう めい もくさながみつ)や、「刀 銘 寶壽[折返銘]」(かたな めい ほうじゅ [おりかえしめい])を展示。舞草刀の名声は、平安時代当時から、京都で武士に使用されたり、説話や物語にも登場したりするほど人気でした。また舞草鍛冶は、日本刀の直刀から湾刀の変遷期にかかわっていると考えられることから「日本刀発祥の地」としても有名です。
同館ではその他にも、常設展示にて縄文時代の生活や、奥州藤原氏の平泉文化、江戸時代の幕藩体制など、奥州の歴史を幅広く学ぶことのできる展示が行われています。
2023年4月15日 (土)〜2023年6月18日 (日)
〒700-0823
岡山県岡山市北区丸の内2-7-15
林原美術館の「企画展[戦記×刀―駆け抜けたサムライたちの夢の跡―]」では、武士が「一所懸命」に生き抜いてきた記録を、絵巻物や書状、刀剣から知ることのできる展示です。平安時代の物語「後三年記」(ごさんねんき)や「平家物語」では戦乱の様子が語られ、書状では武士達による戦況やその活躍ぶりを知ることができます。
その他に武士の記録を残すのが、日本刀です。日本刀の持ち手部分となる茎(なかご)には、「注文打ち」や「為打」(ためうち)と呼ばれる作成年月日や刀工名、さらに注文主まで記載されることがあります。
本企画では「短刀 銘 為神山駿河入道周賢 兵部少輔源朝臣政則作 延徳元年十一月六日」と、注文した武士と刀工の関係を示す刀剣が展示されているのです。このように、武士達の様々な記録「夢の跡」を、美術品や資料を通して覗くことができる展示となっています。
2022年10月25日 (火)〜2023年6月18日 (日)
市立函館博物館第2展示室
〒040-0044
北海道函館市青柳町17-1
市立函館博物館で開催中の収蔵資料展「刀と鐔」は、市立函館博物館が所蔵する美術品や文化財から、刀剣や刀装具の鍔を紹介する展覧会です。
刀剣は10振が出品されます。その中でも注目すべきなのは、幕末の名刀工「源清麿」(みなもとのきよまろ)の高弟である「源正雄」(みなもとのまさお)が鍛えた「刀 銘 源正雄」(北海道指定有形文化財)。江戸幕府の箱館奉行によって箱館(現在の北海道函館市)に招かれた源正雄が、1859年(安政6年)に箱館の砂鉄を使って作刀した、資料的価値の高い1振です。
また、鍔は地元の実業家である「堤清治郎」(つつみせいじろう)氏が収集した鍔のコレクションから選ばれた17枚の逸品が並びます。
本展覧会を通じて、日本刀の美しさとともに函館市の歴史も振り返ることができます。
2023年4月8日 (土)〜2023年6月18日 (日)
〒501-3857
岐阜県関市南春日町9-1
「企画展[関現代刀剣史]」は、戦後に日本刀技術断絶の危機を乗り越えてきた関市の現代刀再興について紹介する展示です。
1945年(昭和20年)、第二次世界大戦で敗北した日本はGHQ(連合国軍最高司令官総司令部)の占領下に。GHQは、日本の非武装化の一環として刀剣などの武器の接収と作刀禁止の措置を取りました。作刀禁止は約8年間に及び、ようやく許可がおりたのは1953年(昭和28年)以降のこと。その後、関市が行ってきた現代刀復興の歩みについて本企画展で紹介されています。
2023年2月10日 (金)〜2023年6月12日 (月)
〒860-0073
熊本県熊本市西区島崎4-5-28
島田美術館は、江戸時代に熊本藩初代藩主「細川忠利」(ほそかわただとし)に招かれ、肥後国(現在の熊本県)で過ごした剣術家「宮本武蔵」(みやもとむさし)の周辺資料を数多く所蔵する美術館です。
常設展「宮本武蔵とその時代」にて、宮本武蔵の肖像画をはじめ、水墨画、書状、刀剣などを展示。そして企画展「忠興とその愛刀」では、細川忠利の父「細川忠興」(ほそかわただおき)と宮本武蔵の交流を通して、安土桃山時代から江戸時代へと移りゆく歴史を見ることのできる展示となっています。
主な展示品となっているのが、細川忠興が所用した脇差「無銘 左 晴思剣」(むめい さ せいしけん)、細川忠興の正室「細川ガラシャ」所用の懐剣「銘 兼吉」(めい かねよし)です。「無銘 左 晴思剣」には、細川忠興が茶坊主に化けていた間者(かんじゃ:スパイ)を斬り捨てて、思いを晴らしたという逸話に由来すると言います。その他、細川忠興の残した書状や、細川忠興像(模写)なども展示予定です。
2023年4月15日 (土)〜2023年6月11日 (日)
〒103-0022
東京都中央区日本橋室町2-1−1 三井本館7階
2023年のNHK大河ドラマ「どうする家康」に合わせ、「徳川家康」の生涯とその時代をテーマにした特別展が三井記念美術館にて開催されます。
生涯の様々な場面で選択を迫られながら、決断し続けた末に天下を統一した徳川家康にまつわる美術品や史料の他、「織田信長」や「豊臣秀吉」などともゆかりある文化財が一挙に紹介されます。
展示は、徳川家康が誕生してから没後に神格化されるまでの全6章に分かれ、徳川家康が重要な節目でどのような答えを選んだかを、展示品から感じることができます。
本特別展では、三井記念美術館が所蔵する刀剣から、国宝「日向正宗」(前期展示)と国宝「德善院貞宗」(後期展示)が出品されます。
また、本展覧会は巡回展示として、東京展のあとは岡崎市美術博物館(7月1日~8月20日)と静岡市美術館(11月3日~12月13日)でも開催されます。
2023年6月2日 (金)〜2023年6月5日 (月)
大崎市役所市民交流エリア
〒989-6153
宮城県大崎市古川七日町1-1
「目で観る刀の教科書展」は、大崎市役所の新庁舎開庁記念事業として開催されます。「刀の教科書」という名前の通り、展示される数はなんと400振以上。その内容も「伊達政宗」(だてまさむね)が徳川家康から贈られた刀「大倶利伽羅広光」(おおくりからひろみつ)や、吉光作の短刀「乱藤四郎」(みだれとうしろう)などです。
他にも短刀「小夜左文字」(さよさもんじ)の写しといった、刀剣ファンに人気の高い作品が展示されます。また展示される多くが「刀剣乱舞ONLINE」に登場する刀剣ということもあり、会場はゲームのプレイヤーである刀剣女子で賑わうことでしょう。
2023年3月18日 (土)〜2023年6月4日 (日)
清水三年坂美術館
〒605-0862
京都府京都市東山区清水寺門前産寧坂北入清水3丁目337-1
「企画展[幕末・明治の水戸金工]」は、江戸時代から明治時代にかけて一大流派を築いた現在の茨城県水戸市の金工家作品を展示します。水戸の金工家は精緻な高肉彫(たかにくぼり:模様を高く浮き上がらせる彫金技法)を得意とし、その技で龍虎や人物、花鳥などを生き生きと表現して好評を博しました。
特に江戸時代末期から明治時代にかけて多くの名工を輩出。本企画展では名工とされた「海野勝珉」(うんのしょうみん)や、その甥「海野美盛」(うんのびせい)の作品を多数展示します。
また、廃刀令が出されて以降、刀装具の注文は減り、職人達は市場を国外へ変え、海外輸出用の製品を手掛けるようになりました。本企画展では、こうした明治時代に作られた超絶技巧作品の印籠(いんろう)や喫煙具、花瓶などの金工作品も展示しています。
2023年4月15日 (土)〜2023年5月28日 (日)
〒024-0043
岩手県北上市立花14地割59
「開館50周年春季企画展[刀剣の愉しみ]」は、同館の所蔵品に加え刀剣資料群の支柱をなす「會田コレクション」や所蔵品、刀剣愛好者所有の作品39点によって企画展を開催。昨今の刀剣ブームを踏まえ、刀剣を「見て楽しむ、知って楽しむ」というモットーのもと、多様な視点から作品を紹介しています。
江戸時代の黒沢尻(現在の岩手県和賀郡)出身の刀工「斎藤正中」(さいとうしょうちゅう)の脇差、岩手県盛岡市在住の現代刀匠「山口清房」(やまぐちきよふさ)さんが手掛けた太刀なども展示。また、刀装具の柄(つか)や鞘(さや)などと共に、日本刀を鞘に留める目貫(めぬき)を加工したネクタイピンも並びます。
さらに着物の帯を刀袋にリメイクするなど現代的なアレンジが加わった作品もあり、日本刀を身近に感じることができる展示となっているのです。
2023年4月15日 (土)〜2023年5月28日 (日)
〒662-0081
兵庫県西宮市苦楽園三番町14-50 黒川古文化研究所
黒川古文化研究所は、中国と日本を主とした東洋の古文化を調査研究し展示する機関です。毎年、春と秋に約1ヵ月にわたり展覧会を開催して、研究雑誌の発行を行っています。
今回、開催される「黒川古文化研究所名品展-ものを"見る"展覧会Ⅱ」は、春の展覧会にあたり、重要文化財に指定されている刀剣を4振展示。「太刀 無銘[菊御作]」(たち むめい[きくご さく])や「太刀 銘 國光」(たち めい くにみつ)、「太刀 銘 備前國長船住景光 □□元年□月日」、「刀 銘 慶長九年十一月吉日信濃守國廣作/依賀茂祝重邦所望打之」が並びます。
その他、古代中国は殷時代の杯や鏡、清時代の山水図が展示される予定です。
2023年3月18日 (土)〜2023年5月7日 (日)
〒306-0033
茨城県古河市中央町3-10-56
古河歴史博物館の企画展「かえってきた堀川國廣」は、安土桃山時代に活躍し、「新刀」の祖とされる「堀川国広」(ほりかわくにひろ)の主要な作品を一挙公開する試み。
室町時代末期に日向国(現在の宮崎県)に生まれた堀川国広は、主君である伊東氏の下で作刀を開始します。その後、各地を渡り歩いて刀工としての修行を積み重ね、晩年は京都の一条堀川を拠点に活動し、相州伝にならった作風を確立。
本展覧会では、堀川国広の日向時代から京都時代までの25振が並び、その作風の変遷を眺めることができます。
刀剣ワールド財団からは、重要刀剣「短刀 銘 洛陽住藤原国広 慶長十五仲夏日」、重要刀剣「薙刀 銘 洛陽住藤原国広造」、重要刀剣「刀 銘 洛陽一条住信濃守国広 慶長十五年四月四日」を出品します。
2023年4月1日 (土)〜2023年5月7日 (日)
〒703-8257
岡山県岡山市北区後楽園1−5
2020年(令和2年)4月1日より改修工事のため休館していた岡山県立博物館は、2023年(令和5年)4月1日より全面開館。その記念として、鎌倉時代の備前国(現在の岡山県)で活躍した刀工流派である「福岡一文字派」(ふくおかいちもんじは)の代表的な作品を紹介する展覧会が開催されます。
本展覧会は、国宝の「山鳥毛」(4月1日~4月9日展示)と「太刀 銘 吉房」の2振はじめ、重要文化財の「太刀 銘 則宗」、重要美術品の「太刀 銘 正恒」など著名刀9振が勢ぞろいする、貴重な機会です。
華やかな「丁字」(ちょうじ)の刃文を焼くことで有名な一文字派は「則宗」(のりむね)に始まり、鎌倉時代初期には「後鳥羽上皇」(ごとばじょうこう)の「御番鍛冶」(ごばんかじ)を務めるなど重用されます。特に鎌倉時代中期の福岡一文字派は後世まで広い人気を誇りました。
2023年1月14日 (土)〜2023年5月7日 (日)
〒112-0015
東京都文京区目白台1-1-1
永青文庫では、肥後細川家16代当主にして、永青文庫を設立した「細川護立」(ほそかわもりたつ)が収集した名刀のほか、精巧な刀装具も公開展示する「揃い踏み 細川の名刀たち―永青文庫の国宝登場―」が開催されます。
細川護立は、10代の頃に病気で休学した際、周囲の人々からの影響もあって刀剣の研究を始めます。
研究会を通じて鑑識眼を磨いた細川護立は、のちに国宝指定される「刀 生駒光忠」(国宝)のほか、「古今伝授行平」や「歌仙兼定」といった細川家ゆかりの刀剣を入手。また、熊本藩で発展した肥後金工による刀装具の名品も収集しました。
本展覧会では、細川護立が収集した国宝刀剣4振を中心に、肥後金工や後藤家などの著名金工が制作した刀装具も併せて紹介されます。
2022年12月1日 (木)〜2023年5月2日 (火)
(各月1・8・15・22日と土日祝日、1月2~6日・5月2日)
〒579-8011
大阪府東大阪市東石切町1丁目1-1
大阪府にある石切劔箭神社(いしきりつるぎやじんじゃ)は、「刀剣乱舞ONLINE」にも登場する「石切丸」や「小狐丸」、写しとなる「小烏丸」を所蔵する神社です。
開催される「改元奉祝事業 奉納神宝公開[永永無窮](えいえいむきゅう)」で注目したいポイントは「復元刀剣の展示」になります。平成から令和への改元を祝う行事として、同神社はクラウドファンディングにて石切丸の復元刀を作成しました。復元された石切丸の公開は2020年(令和2年)5月を予定していましたが、新型コロナウイルスの影響で延期。2022年(令和4年)6月より初公開を迎えました。
その後、公開期間延長の希望が寄せられたことで本企画展は再度開催が決定します。初公開時と同じく、本歌の石切丸と、復元された石切丸を展示。そして石切丸の拵(こしらえ)と復元された「天羽々矢」(あまのははや)、靭(ゆぎ:矢筒のこと)、小狐丸、写しの小烏丸など、貴重な美術品も併せて展示します。
2023年3月19日 (日)〜2023年4月9日 (日)
島原城天守閣2階 郷土史料フロア
〒855-0036
長崎県島原市城内1-1183-1
1668年(寛文8年)より、島原藩(現在の長崎県島原市)7万石の藩主として幕末まで続いた「松平家」。その松平家に伝わる宝刀「神気」と「神息」は、現在、長崎県の指定有形文化財となっています。
毎年1月に「新春刀剣展」として2振の宝刀が展示されていましたが、今回は「島原城」天守閣の外装改装工事のため延期。「天守閣改修記念島原城刀剣展」として改めて披露されることになりました。
「神気」は鎌倉時代の刀工「粟田口国綱」(あわたぐちくにつな)の作品。
一方の「神息」は豊前国(現在の大分県)宇佐の名工が「平城天皇」(へいぜいてんのう)の皇子の守護刀として打った作品です。
この他、島原藩松平家や島原に縁のある名刀を同時公開。宝刀を直接鑑賞できる貴重な機会となっています。
2023年1月14日 (土)〜2023年3月19日 (日)
〒427-0037
静岡県島田市河原1-5-50
島田市博物館の企画展「たゆたう刃文 きらめく沸」は、日本刀の主な作風「五箇伝」(ごかでん)のひとつである「相州伝」(そうしゅうでん)をテーマとした展覧会です。
相州伝は、鎌倉時代に相模国(現在の神奈川県)で成立、発展したのち、日本各地に拡散。相州伝の大きな特徴と言える「沸」(にえ)が強い刀剣は、筑前国(現在の福岡県)の「左文字」(さもんじ)や、備前国(現在の岡山県)「長船派」(おさふねは)の「兼光」(かねみつ)をはじめ、新刀期に「大坂正宗」と称された「井上真改」(いのうえしんかい)など、地域や時代を超えて作られ続け、その影響の強さは現代にも及ぶのです。
その中でも、相模国とおなじ東海道沿いに位置する駿河国・島田(現在の静岡県島田市)で活動した「島田派」(しまだは)の刀工は、相州伝に始まる「湾れ」(のたれ)や「皆焼」(ひたつら)の刃文が入った刀剣を多く作刀したことで知られます。
本企画展では相州伝の刀剣が幅広く紹介され、その魅力と人気を感じることができます。
2023年2月11日 (土)〜2023年3月19日 (日)
〒443-0035
愛知県蒲郡市栄町10−22
蒲郡市博物館で開かれている企画展「蒲郡の刀鍛冶―藤原武則・元久の世界―」は、愛知県蒲郡市で作刀した現代刀匠である「藤原武則」(ふじわらたけのり)・「藤原元久」(ふじわらもとひさ)父子の作品などを通じて、日本刀の美に迫る展覧会です。
藤原武則(本名:橋本武平)は現在の愛知県知多市出身で、はじめは農具や日用の刃物を制作、修理する「野鍛冶」でしたが、のちに「石堂運寿是一」の系譜をひく刀匠「二代目藤原一則」(ふじわらかずのり)に入門。
昭和戦時中は陸軍受命刀匠として働き、戦後は刃物鍛冶を経て1960年(昭和35年)に日本刀の作刀を再開、日本美術刀剣保存協会の新作名刀展に通算7回入選を果たしました。その子の藤原元久(本名:橋本勇男)も父の下で刀匠となり、新作名刀展に入選27回を成し遂げた実力者として知られます。
藤原武則が1952年(昭和27年)にサンフランシスコ講和条約発効の記念として制作した太刀をはじめとする刀剣25振のほか、作刀に用いた鍛冶道具なども紹介され、藤原父子の軌跡を一貫的に眺めることができます。
2023年2月4日 (土)〜2023年3月19日 (日)
〒720-0067
広島県福山市西町2-4-3
「ふくやま美術館」が所蔵する国宝「江雪左文字」(こうせつさもんじ)にゆかりある戦国武将と、その後大切に守り伝えてきた歴代の所有者に注目する特別展「名刀 江雪左文字―江雪斎、家康、頼宣が愛した刀の物語」が開催されます。
「江雪左文字」は、南北朝時代に筑前国(現在の福岡県)で活躍した刀工「左文字」が鍛えた太刀で、後北条氏の戦国武将であった「板部岡江雪斎」(いたべおかこうせつさい)の愛刀となりました。板部岡江雪斎が「徳川家康」の家臣となったため、「江雪左文字」は徳川家康が所有することとなり、のちに徳川家康の十男である「徳川頼宣」(とくがわよりのぶ)に与えられます。徳川頼宣は「江雪左文字」を佩刀して「大坂の陣」に臨みました。徳川頼宣が「紀州徳川家」の初代藩主となったこともあり、「江雪左文字」は紀州徳川家に伝来しています。
昭和時代に、「江雪左文字」は売却されたのち、福山市の名誉市民である「小松安弘」氏の所有となりました。
2018年(平成30年)、多くのコレクションとともに、ふくやま美術館へ寄贈されています。
今回の特別展では、国宝9点、重要文化財11点を含む53点の刀剣や貴重な資料等を展示。「江雪左文字」が著名な武将の手を経て、天下の名刀と認められていく物語に迫ります。
2023年1月10日 (火)〜2023年3月19日 (日)
〒285-0024
千葉県佐倉市裏新町1-4
「塚本美術館」は、千葉県佐倉市出身の実業家「塚本素山」氏のコレクションをもとに設立された刀剣類に特化した美術館です。
「新春館蔵名品展」では、塚本美術館が所蔵する名品の中から、選りすぐりの刀剣が展示されます。主な展示作品は、「長船長光」(おさふねながみつ)、「長船兼光」(おさふねかねみつ)、「長曽祢乕徹」(ながそねこてつ)、「加州清光」(かしゅうきよみつ)、現代刀匠「月山貞勝」(がっさんさだかつ)の元帥刀です。
また、「青江吉次」(あおえよしつぐ)の短刀を初展示。さらに、最終日とその前日の2023年3月18日(土)・19日(日)には、加州清光と「同田貫正国」(どうだぬきまさくに)を並べての展示も行われます。
2022年12月17日 (土)〜2023年2月26日 (日)
〒530-0005
大阪府大阪市北区中之島3-2-4中之島フェスティバルタワー・ウエスト4階
中之島香雪美術館で開催中の企画展「館蔵 刀装具コレクション 武家の嗜好品」では、朝日新聞社の創業者である村山龍平(むらやまりょうへい)が収集した刀装具が公開されています。
村山龍平は、美術品の収集や茶人としても知られています。村山龍平のコレクションは現在の香雪美術館の所蔵品の礎ですが、その中に多く刀剣や刀装具が含まれるのは、生家の村山家が元来武家であったことが関係します。村山龍平自身も若いころから刀剣の収集を行い、刀装具にも強い関心を向けました。近代の財界人が華やかな作品を好んだのに対し、村山龍平は武家の腰物として実用性を重んじた質実剛健な作品を求めたのが特徴です。
本展覧会では、香雪美術館が所蔵する600点以上の刀装具から、厳選された約160点が紹介されます。また、所蔵の刀剣のうち昨年度修理を終えた6振もあわせて展示されます。
2023年1月6日 (金)〜2023年2月26日 (日)
〒930-0066
富山県富山市千石町1丁目3-6
秋水美術館は、「リードケミカル株式会社」が収集してきた美術品の公開・展示を行う美術館です。所蔵品は「横山大観」(よこやまたいかん)の日本画や、中国・明時代の焼き物など多岐にわたり、そのなかでも日本刀コレクションは全国でも指折りの作品数を誇ります。
本企画展「魅惑の短刀」では、「短刀の名手」と言われた「粟田口吉光」(あわたぐちよしみつ)や「来国光」(らいくにみつ)、「景光」(かげみつ)など、優れた刀工による短刀を展示。短刀は、日本刀のなかでも鎬(しのぎ)や反りがほとんど見られない短い刀剣のことを指します。古くは護身用として懐にしのばせ、または魔除けの守り刀として大切にされてきました。
今日まで受け継がれてきた多くの名品を観ることができます。
2023年1月2日 (月)〜2023年2月26日 (日)
京都国立博物館 1F-5展示室
〒605-0931
京都府京都市東山区茶屋町527
日本文化を代表する美術・工芸品の日本刀。日本刀は、刀身だけでは使うことも、身に付けることもできません。刀身を安全に持ち運び、かつ自由に扱うために必要不可欠な外装を「拵」(こしらえ)と言います。
この拵についても、美の追求がおざなりにされることはありませんでした。そこには日本刀と同じく、日本独自の文化が息づいているのです。
「刀を飾るⅡ」では、刀の装飾品である多彩な拵や、刀装具の名品が紹介されています。「京都国立博物館」が所蔵する重要文化財の「黒漆太刀拵」(「太刀 銘 波平行安」[号: 笹貫]の拵)など、職人の妙技を間近に感じられるまたとない機会です。
2022年12月7日 (水)〜2023年2月23日 (木)
敦賀市立博物館3階展示室
〒914-0062
福井県敦賀市相生町7-8
敦賀市立博物館による刀剣資料公開展「郷土の刀剣と安田コレクション」は、現在の福井県にあたる越前国と若狭国で、中世から近世にかけて作刀された日本刀に焦点を当てた展覧会。
地元の敦賀を中心に、福井県や北陸地方、さらに全国各地の刀剣を収集した愛刀家「安田正弘」(やすだまさひろ)氏の遺族から博物館へ寄贈された「安田コレクション」と寄託品の中から美術的、資料的価値の高い刀剣類を紹介します。
福井県の刀剣は、江戸時代初めの「越前康継」(えちぜんやすつぐ)が有名ですが、それより前の古刀期にも、現在の敦賀市地域では「光行」(みつゆき)、若狭国では「冬広」(ふゆひろ)などの刀工が活動していたのです。他に、「鍔」(つば)や「目貫」(めぬき)など「刀装具」(とうそうぐ)の分野でも、江戸時代中期には敦賀出身の「一宮長常」(いちのみやながつね)が、写実的な作風を得意とする名金工として活躍しました。
本展覧会は、第1期「越前康継と下坂鍛冶」、第2期「敦賀の古刀と若狭路の刀工」、第3期「安田コレクション」と題して展示替えが2度あります。
福井県ゆかりの刀剣を観覧するには絶好の機会です。
2022年12月23日 (金)〜2023年2月19日 (日)
〒872-0101
大分県宇佐市大字高森字京塚
大分県立歴史博物館にて開催される企画展「おおいたの名刀」では、豊の国(現在の大分県)と関係が深い日本刀が紹介されます。会場には、豊後国で作られた「豊後刀」(ぶんごとう)の名刀、大分県内に伝来した名刀、大分県の歴史や人物にゆかりのある名刀と、3つの視点に基づき選ばれた「おおいたの名刀」が並びます。
「後鳥羽上皇」(ごとばじょうこう)の「御番鍛冶」(ごばんかじ)を務めた豊後刀工「行平」(ゆきひら)の作品をはじめ、「三池典太」(みいけてんた)や「金剛兵衛盛高」(こんごうひょうえもりたか)、「肥前刀」(ひぜんとう)など九州の刀剣や、重要文化財の「太刀 銘 国宗」(柞原八幡宮所蔵)、大分県出身の連合艦隊司令長官「豊田副武」(とよだそえむ)が所持した「和泉守兼定(会津兼定)」(いずみのかみかねさだ[あいづかねさだ])作の刀のほか、古墳出土の「銀象嵌直刀」(ぎんぞうがんちょくとう)、鍔(つば)、武将図貼交屏風(ぶしょうずはりまぜびょうぶ)も出品されます。
また、大分県の現代刀工「興梠房興」(こうろきふさおき)氏と「平清明」(たいらきよあき)氏による新作も公開。刀剣の美を通じて、大分県や日本の歴史も観ることができる展覧会となっています。
2023年1月7日 (土)〜2023年2月12日 (日)
〒411-0838
静岡県三島市中田町1-43
日本全国の有力武将が並び立つ群雄割拠の時代、名だたる名刀が戦国武将と共に乱世を駆け抜けました。
「長篠の戦い」での功績を称え、「織田信長」が「奥平信昌」(おくだいらのぶまさ)に与えた「一文字」、「豊臣秀吉」の形見として「藤堂高虎」(とうどうたかとら)が譲り受けた「大兼光」、「武田信玄」の馬手差(めてざし:右腰に差すために拵を通常とは反対に作った物)と伝わる「助宗」、「上杉謙信」の愛刀であった「火車切」(かしゃぎり)、そして、穂先に止まったトンボが真っ二つになったという「本多忠勝」(ほんだただかつ)の愛槍「蜻蛉切」(とんぼきり)などが一堂に会します。
また、泰平の江戸時代を実現した徳川家康のお抱え刀工「越前康継」(えちぜんやすつぐ)をはじめ、大名家に重用された刀工の作品や、徳川将軍家伝来の名刀もあわせて鑑賞できる、戦国ファンには見逃せない展覧会です。
2022年11月12日 (土)〜2023年1月15日 (日)
姫路市立美術館コレクションギャラリー
〒670-0012
兵庫県姫路市本町68-25
姫路市立美術館は、姫路市地域ゆかりの美術品や文化財を収集、展示しており、館内のコレクションギャラリーではその一部が特集展示に合わせて無料公開されます。
今回の「鉄(くろがね)の技と美Ⅲ」は、江戸時代に姫路藩(現在の兵庫県姫路市)を治めた酒井雅楽頭家(さかいうたのかみけ)の歴代当主が作刀した刀剣と佩刀の合計13口を紹介する展覧会になります。
日本刀を作った人々には刀工だけでなく、「後鳥羽天皇」(ごとばてんのう)のような身分の高い人もいました。中世の播磨国(現在の兵庫県)では守護大名の「赤松政則」(あかまつまさのり)が刀剣を鍛えたことが知られますが、近世後期にも酒井雅楽頭家の当主たちは自ら、お抱えの刀工とともに作刀し、その作品は姫路城にて大切に保管されたのです。
本展示会は、江戸時代中期の当主である「酒井親本」(さかいちかもと)による脇差から、幕末期の「酒井忠顕」(さかいただてる)までの作品が並ぶ、貴重な機会です。
2022年4月16日 (土)〜2022年12月25日 (日)
本能寺 大寶殿宝物館
〒604-8091
京都府京都市中京区寺町通御池下ル下本能寺前町522
本能寺の大寶殿宝物館で開催される「名刀 薬研藤四郎 復元」では、その名の通り刀工・吉光が打った短刀「薬研藤四郎」(やげんとうしろう)が展示されます。復元したのは、現代刀匠「河内一平」(かわちいっぺい)氏です。
「本能寺の変」で命を落とした織田信長と共に焼け落ちたとされるのがこの薬研藤四郎でした。その後も焼失事故が続いた本能寺は当時あった場所から移転していますが、大寶殿宝物館には多くの災難を経て伝来した織田信長ゆかりの宝物や寺宝が収蔵・展示されています。
また、2022年(令和4年)9月30日(金)からは、新選組の副長「土方歳三」(ひじかたとしぞう)が愛刀とした「和泉守兼定」(いずみのかみかねさだ)も展示。薬研藤四郎と和泉守兼定の2振は、刀剣乱舞ONLINEに登場することから非常に人気の高い企画展となりました。
2022年11月19日 (土)〜2022年12月18日 (日)
海津市歴史民俗資料館 企画展示室
〒503-0646
岐阜県海津市海津町萱野205番地1
海津市歴史民俗資料館では、南北朝時代に美濃国(現在の岐阜県)で活躍して「美濃伝」(みのでん)の基礎を固めた刀工「兼氏」(かねうじ)を中心とした企画展が開催されます。
兼氏ははじめ、大和国(現在の奈良県)の手掻派に属する刀工でしたが、後に相模国鎌倉(現在の神奈川県鎌倉市)の「正宗」(まさむね)に入門。いわゆる「五箇伝」(ごかでん)のうち、「大和伝」(やまとでん)と「相州伝」(そうしゅうでん)の2つを習得した兼氏は、美濃国の志津村(現在の岐阜県海津市南濃町志津)を拠点に定めて作刀。
近隣の直江村に移って活動した兼氏の弟子たちは「直江志津」(なおえしづ)と称され、美濃伝を完成させていきます。兼氏の一派による刀剣は、華やかながらも実戦に適した作風を備え、多くの武将が愛用するところとなりました。
本展覧会は、兼氏の大和在国時代の作である「大和志津」(やまとしづ)も含めて志津系の刀剣を軸として美濃刀を紹介し、その美しさと技量に迫るものです。
2022年10月18日 (火)〜2022年12月18日 (日)
〒110-8712
東京都台東区上野公園13-9
国内屈指の規模と歴史を持つ東京国立博物館は、1872年(明治5年)に設立された、日本と東洋の文化財の収集・保管・展示公開・調査研究・普及などを目的とした博物館です。
約117,000点と収蔵品の数もさることながら、それらは誰もが一度は目にしたことのある美術品ばかり。特別展「国宝 東京国立博物館のすべて」では、創立150周年を記念して同館が持つ国宝の美術品がすべて展示されました。
数が多いため展示期間中に入れ替え等を行いつつ、国宝刀剣は全日程公開。そのなかでも目玉となるのが、日本一美しいとされる「三日月宗近」(みかづきむねちか)、大横綱の異名を持つ「大包平」(おおかねひら)などです。
また本企画展は、上記2振に加え「厚藤四郎」(あつしとうしろう)や「亀甲貞宗」(きっこうさだむね)、「大般若長光」(だいはんにゃながみつ)、「小竜景光」(こりゅうかげみつ)といった刀剣乱舞に登場する刀剣が多数、展示されたこともあり、刀剣歴女からも注目の的となっています。
2022年10月22日 (土)〜2022年12月18日 (日)
〒426-0014
静岡県藤枝市若王子500
藤枝市郷土博物館・文学館では、日本美術刀剣保存協会静岡県支部との共催による特別展「名刀展 郷土ゆかりの名工と五ヶ伝の旅」が開催されます。
鎌倉時代から江戸時代末期までに作られた日本刀が時代別に紹介されるほか、代表的な刀剣の産地で生まれた「五ヶ伝」の各作品、静岡県を構成する伊豆国、駿河国、遠江国で打たれた郷土刀が並びます。また、鍔や目貫といった刀装具の優品も一緒に公開され、日本刀文化の奥深さを感じられる展示構成となっています。
また、本展と同時開催の「天下人と東海の戦国大名展」では、泰巖歴史美術館(東京都町田市)のコレクションから、東海地方ゆかりの大名や武将に関する資料を展示。今川氏や武田氏、後北条氏のほか、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康にまつわる資料を通じて、激動の戦国時代に東海地方で起きた出来事を振り返ることができます。
2022年10月8日 (土)〜2022年12月11日 (日)
〒175-0092
東京都板橋区赤塚5-35-25
板橋区立郷土資料館の開館50周年記念特別展「接収刀剣-板橋に集いし赤羽刀-」は、第二次世界大戦終結後に連合国軍が日本各地から接収した「赤羽刀」(あかばねとう)を特集した展覧会です。
連合国軍最高司令官総司令部(GHQ)は、終戦直後に日本の武装解除を発令し、民間からも武器を接収。日本刀もその対象となり、当初は美術的、歴史的価値の有無を問わずおびただしい数の刀剣が破棄されました。
その後、事態を重く見た日本側の関係者がGHQと交渉し、「美術品」としての刀剣は所有が認められ、接収刀剣のうち、美術的価値があるとされた約数千振が日本へ返還。これらは、東京都北区赤羽のアメリカ軍施設に集められたことから「赤羽刀」と呼ばれるのですが、多くはもとの所有者が不明となり、その後長らく国が保管しました。
赤羽刀は終戦から50年後に国から各地の公立博物館へ分配され、板橋区立郷土資料館には18振が譲られました。
本展では、板橋区立郷土資料館が所蔵する「水心子正秀」(すいしんしまさひで)作の赤羽刀に加え、他館所蔵の赤羽刀も展示公開されます。前期展示は11月6日(日)まで、後期展示は11月8日(火)からです。
2022年11月10日 (木)〜2022年12月6日 (火)
〒522-0061
滋賀県彦根市金亀町1-1
企画展「彦根藩井伊家の刀剣」は、彦根城内にある。「彦根城博物館」にて開催。この彦根城博物館は、明治時代に取り壊された彦根城表御殿跡に建設され、彦根藩主を代々務めてきた井伊家の古文書や美術品を展示・収蔵しています。その数約45,000点。これに彦根藩の藩政事業に関する史料を加えると、収蔵件数は約91,000点に上ります。
本企画展では、南北朝時代の刀工「左文字」の「刀 無銘 伝左 名物 織田左文字」や、江戸時代の刀工「繁慶」(はんけい)による「刀 銘 金象嵌銘 面影」などの名品を出展。
さらに井伊家の刀剣管理における「腰物帳」(こしものちょう)や、刀工「埋忠明寿」(うめただみょうじゅ)の残した刀剣帳「埋忠刀譜」(うめただとうふ)といった貴重な史料も併せて公開されます。
また藩主の私的な生活の場であった「奥向」(おくむき)を復元した木造棟や、表御殿の唯一となる遺構の能舞台があり、能舞台では年に数回、能や狂言を上演。
その他にも「井伊の赤備え」と呼ばれた赤い甲冑の武具や書画、美術工芸品などを見学することができます。
2022年10月15日 (土)〜2022年12月4日 (日)
〒430-0947
静岡県浜松市中央区松城町100-1
浜松市美術館にて「三方ヶ原の合戦450年記念独自企画[名刀泰平を切り開く-戦国から江戸へ-]」が開催されます。
この「三方ヶ原の戦い」とは、1573年(元亀4年/天正元年)に現在の静岡県浜松市で起こった「武田信玄」(たけだしんげん)と「徳川家康」・織田信長の間で行われた戦いです。武田軍の圧倒的な軍勢に大敗を喫した、徳川家康の生涯で最大の負け戦とも言われます。
本企画展では、合戦450周年を記念して徳川家康とゆかりが深い熱田神宮(愛知県名古屋市)、日光東照宮(栃木県日光市)、日光二荒山神社(栃木県日光市)に奉納された刀剣と徳川将軍家に伝わる名刀を展示。「太刀 銘 備州長船兼光」にはじまり、日光東照宮の「太刀 銘 一」といった重要文化財に指定されている名刀が展示されます。神社ではありませんが、佐野美術館所蔵の「太刀 無銘 正宗」も期間中の10月15日(土)~11月6日(日)のみ出品される予定です。
また、浜松市美術館の学芸員によるギャラリートーク「熱田神宮刀剣保存会監事・森島定雄氏に聞く!やさしい日本刀の見方」が行われます。11月6日(日)、20日(日)の2日間、14時より開催となりますので、その日に併せて来館するのもおすすめです。
2022年9月30日 (金)〜2022年11月27日 (日)
◆備前長船刀剣博物館
〒701-4271
岡山県瀬戸内市長船町長船966番地
◆林原美術館
〒700-0823
岡山県岡山市北区丸の内2-7-15
特別展「令和の名刀・名工展」は、公益財団法人日本美術刀剣保存協会と全日本刀匠会が共催する日本刀展覧会です。
本展覧会は、1,000年以上の歴史を持つ日本刀に携わる刀匠、研師、金工などの職人の育成と刀剣文化の健全な発展を目指して開催されます。
日本全国の職人から、最近の作品を公募した上で厳正に審査し、入選・受賞した優秀作を紹介します。
今回の岡山県での展覧会は、備前長船刀剣博物館と林原美術館の2館に分かれて開催。各種イベントや2館相互割引なども実施されます。
※備前長船刀剣博物館への来館は、事前予約制です。
2022年9月10日 (土)〜2022年11月23日 (水)
〒130-0015
東京都墨田区横網1-12-9
刀剣博物館は「日本美術刀剣保存協会」を母体とした、日本刀を専門とした博物館です。戦後間もない1948年(昭和23年)に設立され、美術工芸品として価値のある刀剣類の保存、公開、及び日本刀文化の普及と保護を達成するための施設として開館されました。
本企画展「館蔵品・寄託品展」では、同館初の試みとして同財団の関係者や、愛刀家の方々より寄贈された名刀を展示しています。
同館所蔵の国宝の太刀「明石国行」(あかしくにゆき)や、「伊達忠宗」(だてただむね:「伊達政宗」の子)が所蔵した短刀「太鼓鐘貞宗」(たいこがねさだむね)などを展示。
他にも拵や鍔(つば)、刀工・金工家の番付表(ランキング表)など様々な分野にポイントを当てた美術品が並びます。その多くが初公開作品となっており、日本刀の新たな魅力を知る絶好の機会となっていると言えるでしょう。
2022年11月18日 (金)〜2022年11月20日 (日)
〒105-0004
東京都港区新橋6丁目19-15
大刀剣市とは、全国刀剣商業協同組合が主催する「刀剣」・「刀装具」・「武具甲冑」を中心とした展示・即売会です。
全国各地より刀剣商が一堂に会し、自慢の逸品を販売・展示。
日本全国の刀剣愛好家はもちろんのこと、アメリカ、ヨーロッパを中心に、世界各国のお客様からも注目されているイベントです。
購入後は銃砲刀剣類所持等取締法に基づき、都道府県の教育委員会に所有者変更の届け出が必要です。
2022年10月1日 (土)〜2022年11月20日 (日)
◆福山城博物館
〒720-0061 広島県福山市丸之内1-8-3
◆ふくやま美術館
〒720-0067 広島県福山市西町2-4-3
「水野勝成と徳川四天王―神君家康の守護者達―」は、広島県の福山城博物館と、ふくやま美術館の2館で同時開催される特別展となっています。福山藩の初代藩主として1619年(元和5年)に徳川家康の家臣「水野勝成」(みずのかつなり)は福山に入府しました。2022年(令和4年)は福山城築城400周年とそのリニューアルオープンを記念して、藩祖・水野勝成と徳川家康に加え、徳川四天王に関する展示となっています。
第一会場となる福山城博物館は主に水野勝成らの所用した甲冑や陣羽織、肖像画、手紙、さらに第二会場のふくやま美術館では刀剣類を展示。やはり注目となるのは水野勝成にゆかりある国宝の「日向正宗」(ひゅうがまさむね)と「太郎作正宗」(たろうさくまさむね)、徳川四天王のひとり「本多忠勝」(ほんだただかつ)が所有した「中務正宗」(なかつかさまさむね)でしょう。
2館で同時開催という豪華な展示方法は、全国から集めた徳川家康に関連のある品々を一度に見学できる貴重な機会として支持を集めています。
2022年11月12日 (土)〜2022年11月13日 (日)
みやま市立図書館 2階集会室、多目的ホール
〒835-0024
福岡県みやま市瀬高町下庄800-1
「みやまの蛍丸フェスティバル」は、福岡県みやま市に鎮座する「筑後乃国阿蘇神社」(ちくごのくにあそじんじゃ)と、大太刀「蛍丸」(ほたるまる)の伝承を広めるイベントです。南北朝時代の武将で、蛍丸を佩刀(はいとう)した「恵良惟澄」(えらこれずみ:阿蘇惟澄[あそこれずみ]とも)が創建したのが筑後乃国阿蘇神社になります。
本イベントは、蛍丸伝承の演劇と「筑後の刀剣展」、「特別刀剣展」を2日間にわたり開催。筑後の刀剣展にて「阿蘇神社」(熊本県阿蘇市)から「蛍丸拓本の複製」、「立花家史料館」(福岡県柳川市)から「雷切丸」(らいきりまる)を借りて展示します。そして特別刀剣展では「波游ぎ兼光」(なみおよぎかねみつ)や、「加藤清正」(かとうきよまさ)が所持した「同田貫正国」(どうだぬきまさくに)を展示。
筑後乃国阿蘇神社と蛍丸を盛り上げる催しではありますが、九州地方の名刀が一堂に会するイベントとなっています。
2022年9月17日 (土)〜2022年11月6日 (日)
〒461-0023
愛知県名古屋市東区徳川町1017
徳川美術館で開催される秋季特別展名物「由緒正しき宝物」では、尾張徳川家が所蔵する「名物」の称号を持つ美術品に着目。それらは室町時代頃に作られており、武家や貴族らに愛用された「茶の湯」の道具や、刀剣などが主だった展示品となっています。
本企画展には、徳川家康に幸運をもたらすと言われた脇差「物吉貞宗」(ものよしさだむね)や、徳川四天王の本多忠勝が所持した打刀「桑名江」(くわなごう)が展示。特に桑名江は、企画展終了より早めの10月16日(日)までとなりますのでお見逃しなく。
さらに茶人「千利休」(せんのりきゅう)が所持した名品となる茶杓(ちゃしゃく:茶入から抹茶をすくう道具)の「泪」(なみだ)も展示。
本企画展にて、尾張徳川家が収蔵した名だたる名品の数々を堪能しましょう。
2022年9月3日 (土)〜2022年10月16日 (日)
〒501-6241
岐阜県羽島市竹鼻町2765
羽島市役所内にある不二竹鼻町屋ギャラリーの企画展「浮世絵の旅情 刀剣の輝き―桑名市博物館所蔵品展」では、桑名市博物館所蔵の浮世絵と刀剣が公開されます。
江戸時代の伊勢国(現在の三重県)には、東海道の宿場が7つ置かれ、「歌川広重」(うたがわひろしげ)などの浮世絵師達は宿場の様子や伝承を描いて人々に紹介し、旅情を誘いました。
また、桑名を代表する刀工として有名なのが「村正」(むらまさ)。実戦向きの刀剣を、徳川氏をはじめとする東海地方の武将に多く提供し、のちに「妖刀伝説」でも知られるようになります。
本企画展では、「東海道五拾三次」(とうかいどうごじゅうさんつぎ)などの浮世絵作品と、桑名とゆかりのある村正や「固山宗次」(こやまむねつぐ)らが鍛えた刀剣が出品。同時に、羽島市在住の刀工である「淺野房太郎」(あさのふさたろう)氏が作刀した太刀も展示されます。浮世絵のみ、前期・後期で展示入替が行われます。
2022年6月9日 (木)〜2022年10月2日 (日)
〒987-0702
宮城県登米市登米町寺池桜小路72-6
登米懐古館の刀剣展「雙龍子玉英」は、江戸時代後期から幕末にかけて、現在の宮城県登米市中田町地域で活躍した刀工「雙龍子玉英」(そうりゅうしたまひで)父子の作品を紹介する刀剣展覧会です。
雙龍子玉英は、陸奥国仙台藩(現在の宮城県)の出身で、最初は鉄砲鍛冶の修行を積み、のちに江戸へ出て「大慶直胤」(たいけいなおたね)に入門。刀工として独立すると帰郷し、弟子を育てながら著作にも励み「和漢刀剣談」を発表したり、鍛冶の神である「天目一箇神」(あめのまひとつのかみ)をまつる石碑を中田町の白雉山に建立したりするなど、各方面に足跡を残しています。また、子の「直光」(なおみつ)も鉄砲制作と作刀を習得し、父に続きました。
2022年(令和4年)は、玉英生誕230周年と直光生誕200周年にも当たり、本展覧会は登米地方の郷土刀工である2人について学ぶ絶好の機会です。
2022年8月11日 (木)〜2022年9月25日 (日)
〒701-4271
岡山県瀬戸内市長船町長船966
備前長船刀剣博物館のある、岡山県東南部は古くから日本刀の生産地として名を馳せていました。平安時代中期から活躍する「古備前派」(こびぜんは)にはじまり、鎌倉時代初期から中期にかけて「一文字派」(いちもんじは)や「長船派」(おさふねは)の「光忠」(みつただ)と「長光」(ながみつ)親子が活躍。こうした刀工一派が隆盛をきわめ、数多くの優れた作品が作られるようになったのです。
開催される「夏季特別展[長船の系譜‐700年の栄枯盛衰‐]」では、一文字派の名刀で国宝の「山鳥毛」(さんちょうもう/やまとりげ)を展示します。その他にも、長船派の初代・光忠から、最後の代とされる昭和時代の刀匠「元之進祐定」(もとのしんすけさだ)までの主だった作品を展示。古備前派から長船派までの歴史や、各時代における刀剣の特徴を伝える展示となっています。
2022年7月9日 (土)〜2022年9月12日 (月)
◆北野天満宮宝物殿
〒602-8386
京都府京都市上京区馬喰町 北野天満宮
◆大覚寺霊宝館
〒616-8411
京都府京都市右京区嵯峨大沢町4
北野天満宮と大覚寺は、源氏にまつわる兄弟刀の伝説を持つ刀剣をそれぞれ所蔵。開催される「北野天満宮×大覚寺[第三弾 両社寺の歴史と兄弟刀~永遠に継ぐ 源氏の重宝~]」にて、北野天満宮は「鬼切丸」(おにきりまる:別名[髭切:ひげきり])、大覚寺では「薄緑」(うすみどり:別名[膝丸:ひざまる])の2振を同時公開します。
源氏の祖先にあたる「源満仲」(みなもとのみつなか)が鍛えさせた鬼切丸と薄緑は、のちに「源頼朝」(みなもとのよりとも)や「源義経」(みなもとのよしつね)が所持したと伝わる刀剣。
3回目と大好評を博す本特別展では、源氏の重宝となる2振を、数々の戦や戦争から守り抜いてきた人々の思いに注目した展示となっています。
2022年7月15日 (金)〜2022年9月11日 (日)
〒036-1344
青森県弘前市大字高岡字獅子沢128-112
高岡の森 弘前藩歴史館にて開催されている令和4年度夏の企画展「津軽刀工伝」は、陸奥国弘前藩(現在の青森県弘前市)にゆかりのある刀剣や刀工に焦点を合わせた展覧会です。
現在の青森県津軽地域では、古刀期に森宗(もりむね)らが作刀したことが確認され、次いで新刀期には弘前藩4代藩主の津軽信政(つがるのぶまさ)に抱えられた盛宗(もりむね)、國吉(くによし)、國廣(くにひろ)が活躍。その技術は無鑑査刀匠の二唐國俊(にがらくにとし)へと受け継がれて現在に至ります。
また、初代藩主の津軽為信(つがるためのぶ)が豊臣秀吉(とよとみひでよし)から下賜されたとされる太刀「友成作」(重要文化財)や、藩士の各家に伝来した刀剣も、武家政治の側面を物語る貴重な資料。
本企画展では、津軽の刀工による作品19振と、他地域で作られ弘前藩内に伝わった刀剣9振を鑑賞できます。
2022年7月9日 (土)〜2022年8月28日 (日)
〒370-1293
群馬県高崎市綿貫町992-1
群馬県立歴史博物館の第106回企画展「戦国上州の刀剣と甲冑」は、戦国時代の上野国(現在の群馬県)で作られた刀剣と甲冑に焦点を当てた展覧会です。
日本刀のうち、中世までの古刀は大和国(現在の奈良県)、山城国(現在の京都府)、備前国(現在の岡山県)、相模国(現在の神奈川県)、美濃国(現在の岐阜県)の5つの国で主要な作刀法が発展し、「五箇伝」と総称されますが、上記以外の国々にも刀工は存在しました。
戦国時代の上野国では、相州伝の系譜を引く「憲重」(のりしげ)などが活動したことが現存する作品から確認できます。
また、上野国には刀工のほかに甲冑師もおり、上杉家や武田家など上野国周辺の戦国大名が愛用するほどの兜鉢を生み出しました。
本展覧会には、刀剣では重要美術品「太刀 銘 正宗(名物木下正宗)」(個人蔵)をはじめ上野国の郷土刀が、甲冑では直江兼続所用「鉄錆地塗六十二間筋兜」(上杉神社所蔵)や本庄繁長所用「鉄錆地六十二間小星兜」(村上市郷土資料館所蔵)などが出品されます。
※直江兼続所用「鉄錆地塗六十二間筋兜」は後期のみ展示。前期は7月9日(土)~7月31日(日)、後期は8月2日(火)~8月28日(日)
2022年5月28日 (土)〜2022年7月31日 (日)
〒130-0015
東京都墨田区横網1-12-9
刀剣博物館にて開催中の「第27回特別重要刀剣等新指定展」では、2022年(令和4年)4月に(公財)日本美術刀剣保存協会が行った「第27回特別重要刀剣等審査会」で、特別重要指定を受けた刀剣や刀装・刀装具が紹介されます。
日本美術刀剣保存協会では、1971年(昭和46年)に第1回特別重要刀剣等審査会を実施。特別重要指定を受けられるのは、優品ぞろいの重要刀剣等の中から、重要美術品の上位、または重要文化財の候補になりえるものとされた傑作で、特別重要刀剣等新指定展は文字どおり新たに指定された名品を一同に会する珍しい機会なのです。
本新指定展では、「刀 無銘 伝貞宗(名物御堀出貞宗)」や「脇差 金象嵌銘 義弘(号大久保江)」などの古名刀のほか、「花唐草群鹿図山銅鞘蝦夷太刀拵」や「竹虎豹図三所物 無銘 乗真」といった時代の粋を集めた刀装・刀装具が並びます。
2022年6月4日 (土)〜2022年7月28日 (木)
〒680-0003
鳥取県鳥取市覚寺55
「刀―無銘展― 埋もれた名刀を探せ!」は、無銘刀(むめいとう)から刀工や作刀年代を「なぞ解き」しながら刀剣鑑賞のコツを掴む展示です。日本刀の茎(なかご)には「銘」(めい)と呼ばれる、作者や作刀年代などが刻まれています。しかし日本刀によっては、所有者が自分の体に合わせて銘の入っていた部分を切ってしまうことや、刀工があえて銘を入れない無銘刀も多いのです。
本展覧会では、現代刀匠「金崎秀壽」(かねさきひでとし)さん監修のもと「古青江」(こあおえ)や「筑州左」(ちくしゅうさ:左文字[さもんじ]とも)など、渡辺美術館所蔵の無銘刀約20振を展示。無銘刀以外にも、「折返し銘」(おりかえしめい)や「額銘」(がくめい)となっている珍しい刀も展示されます。良い刀に銘の有無は関係ありません。名もなき刀との出会いを楽しみましょう。
2022年5月28日 (土)〜2022年7月18日 (月)
〒461-0023
愛知県名古屋市東区徳川町1017
「正宗」(まさむね)は、日本刀作りの代表格とも言われる刀工。明るく冴えた地鉄(じがね)に、躍動的な刃文(はもん)を完成させ、後世の刀工に大きな影響を与えました。徳川美術館で開催される「特別展[名刀正宗と相模伝]」は、正宗と、正宗の弟子や作風に影響を受けた刀工の作品が公開されます。
在銘品の少ない正宗の貴重な有銘作「不動正宗」(ふどうまさむね)や、国宝の「庖丁正宗」(ほうちょうまさむね)。そして正宗の弟子「貞宗」(さだむね)による「物吉貞宗」(ものよしさだむね)、正宗の作風に影響を受けた「江義弘/郷義弘」(ごうのよしひろ)の「五月雨郷」(さみだれごう:五月雨江とも)などを展示する、またとない機会となっています。
2022年5月13日 (金)〜2022年7月10日 (日)
〒752-0979
山口県下関市長府川端2-2-27
下関市立歴史博物館の企画展「サムライの装い―下関ゆかりの武具―」として、山口県の下関で作られ、または伝来した武具に焦点を当てます。
江戸時代、現在の下関市にあたる地域の大部分は、長州藩の支藩である長府藩と清末藩が統治。藩主の毛利家や藩士達は、戦乱がなくなった江戸時代においても、刀剣や甲冑などの武具を所持し、あるいは新たに作らせ続けました。これらの武具は実戦を離れても、武家が持つ武威や権力を示す道具として重視され、作品には当時の工芸技術の限りが注ぎ込まれたのです。
本企画展では、長府藩と清末藩の各毛利家に伝来した武具のほか、地元の刀工「直邦」(なおくに)が鍛えた刀などが並びます。
2022年5月3日 (火)〜2022年6月26日 (日)
〒110-8712
東京都台東区上野公園13-9
「沖縄復帰50年記念 特別展[琉球]」は、2022年(令和4年)に沖縄県の本土復帰50年を記念した、琉球・沖縄の歴史と文化を紹介する展覧会です。
かつて琉球王国は、日本や朝鮮半島、中国大陸といった東南アジアとの交流に加え、アジア各地を結ぶ中継貿易の拠点として栄えました。海外貿易を通じて発展した文化によって生まれた漆器や染織品は、中国皇帝や徳川将軍家、大名家などに贈られたと言います。
そして刀剣の展示は期間が分かれるものの、2022年(令和4年)5月3日(火・祝)~29日(日)に、国宝に指定されている脇差「治金丸」(ちがねまる)と短刀「北谷菜切」(ちゃたんなきり)を展示。続いて同年5月31日(火)~6月26日(日)からは、同じく国宝の太刀「千代金丸」(ちよがねまる)が展示されます。
2022年4月13日 (水)〜2022年6月26日 (日)
〒381-1231
長野県長野市松代町松代4-1
真田宝物館で開催される企画展「松代藩士の刀剣」では、信濃国松代藩(現在の長野県長野市松代町)の藩士の家に伝わった刀剣をご紹介。
信濃国の豪族だった真田家は武田家の家臣を経て、江戸時代には大名として上田藩、次いで松代藩を支配。その歴史の中で真田家中には数多くの刀剣が集まりました。
「松代藩士の刀剣」では、松代藩筆頭家老の矢沢家に伝来した刀剣をはじめ、松代の刀鍛冶・宮川宗継の太刀など、松代藩士の諸家ゆかりの刀剣がおよそ20点展示。
また、2022年は「真田信之」(さなだのぶゆき)が松代藩に封じられて400年という節目の年で、
企画展「真田家 松代に入る」も、同時開催しています。
「真田家 松代に入る」では、真田家一族の旗本「真田信親」(さなだのぶちか)が所用した甲冑のほか、松代藩支配に関する資料や、松代藩が保護した善光寺関連の資料を公開。
さらに両企画展の開催に合わせて、重要文化財の「青江の大太刀」なども6月26日(日)まで特別公開しています。
2022年4月29日 (金)〜2022年6月26日 (日)
〒053-0011
北海道苫小牧市末広町3-9-7
「企画展[アイヌ刀―エムㇱ・タンネㇷ゚イコㇿ・タクネㇷ゚イコㇿ―]」では、アイヌの人々が使用した「アイヌ刀」を展示しています。
アイヌ刀は、アイヌの人々が日本人から入手した日本刀の刀身(とうしん)を用いました。鞘(さや)や柄(つか)にアイヌ独自の文様を入れ、さらに飾り金具などを取り付けて使用したと言います。そしてアイヌ刀は、儀礼の際に男性が身に着ける魔除けとして重要な持ち物でもありました。
そんなアイヌ刀に関する資料を数多く収蔵する苫小牧市美術博物館でも、今までアイヌ刀を展示する機会は少なかったとのこと。本企画展はアイヌ刀を通じて、アイヌと日本の交流を知るきっかけになるようアイヌ資料を紹介しています。
2022年4月28日 (木)〜2022年6月26日 (日)
〒920-0963
石川県金沢市出羽町3-1
石川県立歴史博物館の令和4年度 春季特別展「大加州刀展」は、中世から近世にかけての加賀国(現在の石川県南部)で作刀された刀剣である「加州刀」がテーマの展覧会。昨年も開催されましたがコロナ禍のため間もなく中止となりました。今回は、前回の内容をさらに充実させた上での再開催となります。
加賀国で刀工が活動し始めたのは紀年銘から南北朝時代と考えられ、「真景」(さねかげ)や「藤嶋友重」(ふじしまともしげ)などによる作例が確認されます。室町時代から江戸時代にかけては、流派の分立や他国からの移入により「清光」(きよみつ)や「家次」(いえつぐ)、「陀羅尼系」(だらにけい)と、加賀国の刀工は増加。特に新刀の時期には、加賀藩が刀工の保護と支援に力を入れたこともあって、美濃国出身の「兼若」(かねわか)が「加賀正宗」とたたえられるほど活躍し、加州刀は幕末の新々刀まで続きました。
本展覧会は、石川県指定文化財や重要刀剣に指定された作品を含む刀剣約100振と刀装具、刀剣書などを通して、約500年にわたり続いた加州刀の系譜とその見どころを紹介します。
2022年4月7日 (木)〜2022年6月26日 (日)
駿府大御所刀工館
〒416-0917
静岡県富士市元町9-5
「名工たちの槍」は、徳川家康ゆかりの刀工作品に加え、駿府大御所刀工館が新たに収蔵した平安時代末期から現代までの刀剣25振を鑑賞できる展示です。もともと静岡市葵区で2020年(令和2年)に開館した同館は、長期的な運営を見据え2022年(令和4年)1月に静岡県富士市へと移転しました。
本企画展で展示されるのは、南北朝時代の「槍 銘 来久光」(やり めい らいひさみつ)や、江戸時代初期の「槍 銘 吉行」(やり めい よしゆき)などです。続く常設展示の「徳川家康公ゆかりの刀工」では、「槍 銘 村正」(やり めい むらまさ)、「槍 銘 肥後大掾藤原越前康継」(やり めい ひごのだいじょうふじわらえちぜんやすつぐ)といった刀剣が展示されます。
2022年4月16日 (土)〜2022年6月19日 (日)
〒992-0052
山形県米沢市丸の内1-2-1 伝国の杜
米沢市上杉博物館は、戦国武将の「上杉謙信」(うえすぎけんしん)など上杉家ゆかりの美術品を保管・展示する博物館です。
開催される「特別展[戦国京都と上杉家]」にて、「織田信長」や室町幕府13代将軍「足利義輝」(あしかがよしてる)など、誰もが知る偉人達の書状を集約した国宝「上杉家文書」(うえすぎけもんじょ)を公開します。
さらに展示期間の前期では、鎌倉時代の短剣「豊後瓜実」(ぶんごうりざね)を、後期では「吉光」(よしみつ)の短刀「五虎退」(ごこたい)を展示。
なお、五虎退は「刀剣乱舞ONLINE」に登場することから、同館では、五虎退のキャラクター等身大パネルの設置や、書き下ろしイラストなども展示されます。
2022年4月16日 (土)〜2022年6月12日 (日)
愛媛県美術館本館1階企画展示室
〒790-0007
愛媛県松山市堀之内
愛媛県美術館の企画展「名刀は語る展」では、日本有数の刀剣コレクションを誇る佐野美術館の収蔵品の中で、平安時代~江戸時代までの国宝や重要文化財に指定された約100点の刀剣、及び刀装具が展示されます。
本展覧会では愛媛県ゆかりの刀剣として、今治城主を務めた「藤堂高虎」(とうどうたかとら)が所用した「刀 無銘 正宗」(重要文化財)が県内初公開。同じく藤堂高虎の所用した「大兼光」(重要文化財)、本多忠勝所用の「蜻蛉切」や「松井江」、「太刀 銘 一」(国宝・個人蔵(佐野美術館寄託))、「火車切広光」(重要美術品)などの名品も出品される他、松山市の東雲神社と伊佐爾波神社が所蔵する重要文化財の刀剣も特別公開されます。
2022年4月9日 (土)〜2022年5月29日 (日)
野田市郷土博物館1階展示室
〒278-0037
千葉県野田市野田370-8
野田市郷土博物館の令和4年度 市民コレクション展「刀百姿―彩褪せぬ日本刀の燦―」は、野田市郷土博物館・市民会館と、野田市美術刀剣会の共催による展覧会です。
野田市美術刀剣会は、1960年(昭和35年)に地元の愛刀家達により結成された団体で、刀剣の美しさと刀工が持つ技術を保存し、後世へ残していくことを目的としています。鑑賞会や初心者を対象にした勉強会を主な活動とする他、過去にも野田市郷土博物館や千葉県立関宿城博物館にて「日本刀展」を開催してきました。
本展覧会では、約60振の美術刀剣を中心に、鍔や小柄などの刀装具も一挙公開されるほか、野田市美術刀剣会の会員の協力によるイベント「刀剣なんでも相談会!」「日本刀を持ってみよう!」「刀剣基礎講座」も行われる予定です。
(いずれも要予約)
2022年4月14日 (木)〜2022年5月29日 (日)
〒997-0036
山形県鶴岡市家中新町10-18
致道博物館は、江戸時代を通して庄内藩藩主だった酒井家が藩庁とした「鶴ケ岡城」(現在の山形県鶴岡市)跡の一部に作られました。
初代藩主「酒井忠勝」(さかいただかつ)が出羽国(現在の山形県・秋田県)に入って400年を迎える2022年(令和4年)、「酒井家庄内入部400年記念特別展【第1部】徳川四天王筆頭・酒井忠次」を開催。本特別展では、その第1弾として酒井家中興の祖であり、「徳川家康」からも信頼された重臣「酒井忠次」(さかいただつぐ:酒井忠勝の祖父)について、歴史資料や美術品を交えて人物像を解き明かします。
織田信長や徳川家康から拝領した、国宝の「太刀 銘 真光」(たち めい まさみつ)や「太刀 銘 信房作」(たち めい のぶふささく)を展示。そして、酒井忠次が戦で着用した甲冑(鎧兜)の「色々威胴丸」(いろいろおどしどうまる)など、貴重な美術工芸品を見学することができます。
2022年4月16日 (土)〜2022年5月29日 (日)
行田市郷土博物館企画展示室
〒361-0052
埼玉県行田市本丸17-23
行田市郷土博物館の令和4年度春の収蔵品展「館蔵刀剣展」では、行田市郷土博物館が所蔵する刀剣をはじめとする武具類が一堂に紹介されます。
行田市郷土博物館は忍城本丸跡に位置します。国人領主の成田氏が築いた忍城は、戦国時代末期の小田原の役に際して、「豊臣秀吉」(とよとみひでよし)配下の「石田三成」(いしだみつなり)による水攻めを終戦まで耐え抜いたことで有名。
また、交通の要所にあった忍城は、江戸幕府からも重要視され、忍城一帯は忍藩として、江戸時代を通じて親藩や譜代大名が治めました。
藩主の多くは老中や京都所司代など幕府要職も担当したことから、忍城の城下町には武家が多く集まり、武士が所用していた刀剣類は、現在もなお地元に多く受け継がれているのです。
本展覧会では、かつて忍藩士が帯びていた刀剣などの展示を通して、行田地域の武家文化にも思いをはせることができます。
2022年2月26日 (土)〜2022年5月22日 (日)
〒130-0015
東京都墨田区横網1-12-9
刀剣博物館の「日本刀 多彩なる造形展」は、日本刀の「造形」に焦点を当てた展覧会です。
日本刀は、平安時代後期に片刃で反りがついた姿という独特の形が確立。その後も、時代ごとの戦い方に応じて、身幅の広さや反りの強さ、長さといった特徴が変化したため、これらの要素は鑑定で作刀年代を推定する上で参考にされます。
他方、時代ごとの特徴や傾向を大きく外れた作品があるのも事実で、それらは注文者の意見や考えが強く表れたものとみなすことができます。
また、刀身を収める拵を構成する刀装具の中でも、鍔はとりわけ自由に造形がなされ、多彩な作例が生み出されてきました。
本展覧会は、古墳時代から江戸時代初期までの、代表的な刀剣の基本形を並べるとともに、定型に収まらない形の刀剣に加え、薙刀・槍の各種と共に多様な意匠の鍔などを展示し、日本刀の世界における多彩な造形を紹介します。
2022年4月24日 (日)〜2022年5月22日 (日)
石川県立美術館 第2展示室
〒920-0963
石川県金沢市出羽町2-1
「コレクション展[名刀と刀絵図]」では、石川県立美術館所蔵の刀剣類に加え、国宝の「白山吉光」(はくさんよしみつ)を展示。白山吉光は、鎌倉時代初期の刀工「吉光」(よしみつ)が鍛えた剣であり「白山比咩神社」(しらやまひめじんじゃ:石川県白山市)が所蔵します。
そして同館所蔵の刀剣となるのが、江戸時代中期に活躍した石川県出身の刀工「清光」(きよみつ)による「刀 銘 加州金澤住藤原清光作」(かたな めい かしゅうかなざわじゅうふじわらきよみつさく)。清光作の本刀は、戦後、GHQによって接収された赤羽刀でしたが、国から譲渡され同館所蔵となった経緯を持つ刀剣です。
その他、刀剣鑑定家「本阿弥家光徳」(ほんあみこうとく)が描いた、重要美術品の「刀絵図」(かたなえず)も展示しています。
2022年4月9日 (土)〜2022年5月15日 (日)
〒930-0066
富山県富山市千石町1丁目3-6
「歌仙絵と太刀」は、重要文化財の指定を受けている「佐竹本三十六歌仙絵」(さたけぼんさんじゅうろっかせんえ)の一作「源重之」(みなもとのしげゆき)を収蔵した記念特別展です。さらに王朝美術の結晶である絵巻物や書、平安時代末期から鎌倉時代初期の刀剣13振が並びます。
王朝文化の中心、平安時代の刀工「三条吉家」(さんじょうよしいえ)の「太刀 銘 吉家作」(たち めい よしいえさく)にはじまり、同時代の刀工「友成」(ともなり)の「太刀 銘 備前国友成」(たち めい びぜんのくにともなり)を展示。
続いて鎌倉時代後期に現在の愛知県で活躍した刀工「中原国宗」(なかはらくにむね)による「太刀 銘 嘉元二二年五月日 中原国宗」(たち めい かげんにじゅうにねんごがつひ なかはらくにむね)を展示します。
なお、中原国宗作は久保田藩(現在の秋田県)の大名・佐竹家が旧蔵した名刀です。
2022年3月12日 (土)〜2022年5月8日 (日)
〒511-0039
三重県桑名市京町37-1
「春の企画展[刀剣幻想曲・再演]」は、桑名市博物館所蔵の刀剣を通じて「刀剣鑑賞のイロハ」と称して、その手順や方法を紹介する展示となっています。
コロナ禍により本企画展は一度、延期となったものの、実現を望む声が同館に多く寄せられたことで、2022年(令和4年)に企画展の開催を決定したとのことです。
本企画展では、同館所蔵で桑名市にゆかりのある刀工「村正」(むらまさ)の作品をはじめ、要望を多く受けた人気の高い刀剣を展示します。その他、刀剣や刀装具の鑑賞方法、刀剣の由来、刀工による技法の違いについても解説。
また企画展名にある「幻想曲」とは、「特定の形式にとらわれない、自由な発想で」といった音楽用語をもとにしています。そこには、刀剣鑑賞を自由な形で楽しんでもらいたい、という同館の願いも込められているのです。
2022年2月5日 (土)〜2022年4月17日 (日)
三河武士のやかた家康館 特別展示室及び1階展示室
〒444-0052
愛知県岡崎市康生町561-1
三河武士のやかた家康館にて開催されている企画展「秘蔵の逸品!地元愛刀家の日本刀展」では、愛知県やその周辺に在住の日本刀愛好家が所蔵する愛刀や名刀の数々が公開されます。
平安時代後期に成立したとされる日本刀は、その後1,000年にわたり作られ続け、その美しさから武器としてだけでなく、美術品や権威の象徴としても扱われてきました。
現代でも、日本刀の姿や地鉄、刃文などにたくさんの人々が惹かれています。
本企画展では、愛知県が拠点の刀剣愛好団体の岡崎美刀会、公益財団法人日本美術刀剣保存協会の名古屋支部、及び三河支部の協力のもと、「飛騨守氏房」(ひだのかみうじふさ)や「河村信高」(かわむらのぶたか)など尾張・三河地域の刀工による作品のほか、日本各地の刀剣が一堂に会し、その魅力に触れることができます。
2022年1月19日 (水)〜2022年4月11日 (月)
変更・延長期間
2022年4月13日(水)~2022年6月26日(日)
〒381-1231
長野県長野市松代町松代4-1
「松代藩」は、「松代城」(現在の長野県長野市松代町松代)を居城とした藩で、江戸時代初期には「酒井家」や「越前松平家」などが入りました。
1622年(元和8年)になると、「真田家」が就封(しゅうほう:自分の領地へ帰還すること)。その後、松代藩の真田家は10代にわたって「廃藩置県」まで存続したのです。
本展では、松代藩の家老「矢沢家」伝来の刀をはじめ、藩士の刀や刀装具、槍など、初公開の作品も含めて30点以上を展示します。
また、臨時休館していた期間があることを踏まえ、2022年4月13日より会期を延長して、企画展「真田家 松代に入る」と同時開催することとなりました。
2021年12月24日 (金)〜2022年4月3日 (日)
前期:2021年12月24日(金)〜2022年2月13日(日)
後期:2022年2月15日(火)~2022年4月3日(日)
春日大社国宝殿
〒630-8212
奈良県奈良市春日野町160
大和国(現在の奈良県)は、刀剣の最も古い作刀地として知られ、神代(かみよ:神話時代)鍛冶のひとりで刀工の祖とされる「天国」(あまくに)は大和国の人物と伝えられています。
この奈良の地に鎮座する「春日大社」は、朝廷や歴代の武家政権からの崇敬も厚く、創建以来、数多くの名刀が奉納されてきました。
今回の冬季特別展では、春日の神々に捧げられた日本刀史上屈指の国宝・重要文化財17点をはじめとする宝刀を公開。さらに、刀剣の源流とも言える奈良に秘蔵された、初公開を含む奈良県指定文化財の名刀を併せて公開します。
2022年2月11日 (金)〜2022年3月27日 (日)
〒326-0802
栃木県足利市通2-14-7
「足利長尾氏」は、戦国時代の1466~1590年(文正元年~天正18年)、120年以上にわたって足利(現在の栃木県足利市)を治めました。
近隣勢力との離合集散を繰り返しながら乱世を生きた足利長尾氏は、一方で芸術と学問を重んじ、武将達自らが絵筆を執り、歌を詠んだと伝えられています。
また、足利長尾氏の武将達は、平安時代初期、もしくは鎌倉時代に創設されたと言われる高等教育機関の「足利学校」を保護。
足利学校では刀工「国広」(くにひろ:[國廣]とも)が稀代の名刀「山姥切国広」(やまんばきりくにひろ)、「布袋国広」(ほていくにひろ)を作刀しました。
足利市政100周年記念事業の一環として開催される本展では、山姥切国広・布袋国広をはじめとする国広ゆかりの刀剣や、足利長尾氏が育んだ美と学問の集大成を公開。
さらに、山姥切国広が展示されることを記念し、オンラインゲーム「刀剣乱舞-ONLINE-」及び「刀剣乱舞無双」とのコラボレーション企画が実施されます。
2022年1月22日 (土)〜2022年3月27日 (日)
備前おさふね刀剣の里 備前長船刀剣博物館
〒701-4271
岡山県瀬戸内市長船町長船966番地
備前おさふね刀剣の里 備前長船刀剣博物館にて開催中の冬季テーマ展「占いと刀剣」は、刀剣の各部位から吉凶を占った「剣相」(けんそう)に注目した展示会です。
占いには、「手相」や「人相」、「家相」などのように、物の外面に現れた特徴を運勢の良し悪しと結び付けて考える分野があります。かつては刀剣においても、その長さや姿、地鉄に刃文、疵などから持ち主の吉凶を占う剣相が広く行われていたのです。
剣相の始まりは室町時代末期にさかのぼるとされますが、本格的な発展を遂げるのは江戸時代からです。太平の世の下で、経済力を強めた商人達が刀剣趣味を楽しんだこともあり、特に江戸時代中期には剣相の解説書が流布。剣相を生業とする剣相家(けんそうか)の流派も宇佐流、小笠原流、戸次流をはじめ9派が分立し、それぞれが独自の理論を掲げて剣相を占いました。
本展示では、鎌倉時代の古刀から江戸時代末期の新々刀を展示するとともに、刀剣鑑定書や剣相書、当時の人々が残した剣相に関する古文書類もあわせて紹介し、日本人と刀剣、占いとの関係を浮かび上がらせます。
※本展示は事前予約制です。
2022年1月21日 (金)〜2022年3月25日 (金)
森アーツセンターギャラリー(六本木ヒルズ森タワー52階)
〒106-6150
東京都港区六本木6-10-1
ボストン美術館所蔵「THE HEROES 刀剣×浮世絵-武者たちの物語」は、アメリカ・ボストン美術館所蔵の日本美術コレクションから厳選した浮世絵・刀剣・鐔(つば)を通じて、「武者絵」の世界を紐解く展覧会です。
浮世絵118点はいずれも日本初公開。菱川師宣、歌川国貞、歌川国芳、歌川広重、月岡芳年らが描く、軍記物語や伝説の英雄(ヒーロー)が活躍する作品が紹介されます。
同時に、浮世絵と共通するイメージが表わされた鐔27点も公開。さらに、平安時代の「太刀 銘 安綱」から江戸時代後期の「刀 銘 水心子正秀 寛政三年八月日」までのボストン美術館所蔵の刀剣20振に合わせ、日本国内から「刀 折返銘 長円(薄緑)」(個人蔵)や、 上杉謙信の愛刀「太刀 銘 来国俊 元享元年十二月日」(刀剣博物館[(公財)日本美術刀剣保存協会]蔵)などが特別出品されます。
本展は新潟県立万代島美術館(4月23日〜6月19日)、静岡市美術館(7月2日~8月28日)、兵庫県立美術館(9月10日~11月20日)を巡回します。
2022年2月1日 (火)〜2022年3月6日 (日)
佐賀県立博物館3号展示室
〒840-0041
佐賀県佐賀市城内1-15-23
佐賀県立博物館のコレクション展「忠吉から忠広へ―集結!初代忠吉―」は、江戸時代初期に肥前国(現在の佐賀県、及び長崎県)で活躍した刀工「初代忠吉」(ただよし)の作品を紹介します。
肥前国に生まれた「橋本新左衛門」(はしもとしんざえもん、初代忠吉)は、山城国(現在の京都府)の「埋忠明寿」(うめただみょうじゅ)門下で修行し、1598年(慶長3年)に帰国したあと、佐賀藩主「鍋島勝茂」(なべしまかつしげ)に抱えられ、その作品は新刀の「最上大業物」(さいじょうおおわざもの)と高く評価されました。
本展示では、佐賀県立博物館が保有する忠吉作の刀剣18振が初めて一挙公開され、初代忠吉が刀工として自立した慶長期から、「武蔵大掾」(むさしのだいじょう)の官職を授かり「藤原忠広」(ふじわらのただひろ)に改名する晩年期までの軌跡を、一挙にながめることができます。
また、「佐賀県郷土コレクション企画展」として、佐賀県立博物館の徒歩圏内にある佐賀県立図書館では「刀剣をめぐる書物の世界」、佐賀県立佐賀城本丸歴史館では日本最古の刀剣書と目される「銘尽[龍造寺本]」を展示する「龍造寺家の刀と文書」もあわせて同時開催されます。
2022年1月8日 (土)〜2022年2月13日 (日)
佐野美術館
〒411-0838
静岡県三島市中田町1-43
佐野美術館創立55周年・三島市制80周年 記念「名刀百花」は、百花の如く魅力を放つ名刀約60点を紹介する展示会です。
武士が台頭した時代、名刀とそれを鍛えた名刀匠が多く生まれました。平安時代には、備前国(現在の岡山県)に正恒(まさつね)が、次いで鎌倉時代には山城国(現在の京都府)の粟田口国安(あわたぐちくにやす)や相模国(現在の神奈川県)の正宗(まさむね)が登場。安土桃山時代から江戸時代初期には、京都で堀川国広(ほりかわくにひろ)が活躍しました。そして名刀は名将達に愛用され、現代まで大切に伝えられました。
本展示会では、国宝の太刀「長篠一文字」(個人蔵)や重要文化財の刀「疱瘡正宗」(佐野美術館蔵)などの名刀が一堂に会します。
また、重要文化財の刀「松井江」(佐野美術館蔵)とその拵「朱塗鞘打刀拵」(一般財団法人松井文庫蔵)がそろい、修復が完了した重要文化財の太刀拵「沈金獅子牡丹文長覆輪太刀拵」(個人蔵)も出展されます。
2021年11月20日 (土)〜2022年1月30日 (日)
〒444-0052
愛知県岡崎市康生町561-1
三河武士のやかた家康館で開催中の企画展「家康、十九にして立つ ~岡崎時代の家康と家臣~」は、19歳で今川氏から独立した松平元康(のちの徳川家康)が岡崎城主として過ごした10年間と、その家臣達の軌跡を紹介します。
1542年(天文11年)、三河国(みかわのくに:現在の愛知県)岡崎城で生まれた徳川家康は、幼少期より駿河国(現在の静岡県)の今川義元に従いますが、1560年(永禄3年)に今川義元が桶狭間の戦いで織田信長に討たれると、岡崎城を今川氏から奪還。1570年(元亀元年)に遠江国(現在の静岡県)浜松城へ移るまでの間に一族と家臣団を結集し、勢力を三河国中へ広げました。
また、今川氏への従属や三河一向一揆に直面した徳川家康を支えたのは、松平氏に代々仕える酒井氏や本多氏などの三河武士。その子孫たちは刀剣や甲冑などの武器武具とともに先祖の武功を語り継ぎました。
刀剣では酒井忠次所用「刀 銘 正真 金象嵌銘 猪切」(刀身:後期展示、三河武士のやかた家康館所蔵)が、兜では鳥居元忠所用「鉄錆地椎実形兜」(精忠神社所蔵)が出品されます。
2022年1月1日 (土)〜2022年1月30日 (日)
鹽竈神社博物館1階展示室
〒985-8510
宮城県塩竈市一森山1-1
本展では、「伊達家」の歴代藩主より「鹽竈神社」へ奉納された名刀を展示公開します。
仙台藩(現在の宮城県、岩手県南部、他)藩主である伊達家は鹽竈神社に厚い崇敬を寄せていたと伝えられ、伊達家がこの地を治めた江戸時代から明治時代にかけて、歴代藩主自らが「大神主」(おおかんぬし)を務めるとともに、神社の領地、太刀(たち)、神馬などを寄進しました。
大藩であった仙台藩にはお抱え刀工も多かったとされ、今回公開される伊達家歴代藩主奉納刀でも、5代藩主「伊達吉村」(だてよしむら)が奉じた「太刀 銘 家定」(たち めい いえさだ)や10代藩主「伊達斉宗」(だてなりむね)が奉じた「太刀 銘 藤原国包」(たち めい ふじわらくにかね)など、優れた刀工の手による名刀が揃っています。
2021年11月27日 (土)〜2022年1月11日 (火)
〒910-0004
福井県福井市宝永3-12-1
「越前康継」(えちぜんやすつぐ)は、「徳川家康」の次男で越前国(現在の福井県北東部)福井藩主「結城秀康」(ゆうきひでやす:松平秀康とも)のお抱え刀工として活躍。
その後、徳川家康に召されて江戸で鍛刀に携わりました。高い技量が認められ、徳川家康より「康」の字を賜り、さらに「葵紋」を作品の茎(なかご)に切ることを許されています。
また、越前康継は「大坂夏の陣」で「大坂城」(現在の大阪城)とともに火災にあった名刀の再刃(さいば/さいは:再び焼き入れを行うこと)を任されました。その名刀の中には、オンラインゲーム「刀剣乱舞-ONLINE-」・「刀剣乱舞無双」などで知られる「鯰尾藤四郎」(なまずおとうしろう)、「一期一振」(いちごひとふり)なども含まれているのです。
本展では、「尾張徳川家」より贈呈された「脇差 銘 以南蛮鉄於武州江戸 越前康継」(わきざし めい なんばんてつをもってぶしゅうえどにおいて えちぜんやすつぐ)をはじめとする初代・越前康継の作品の他、越前康継の名跡を受け継いだ2代目以降の作品も数多く展示されています。
2021年9月25日 (土)〜2021年12月22日 (水)
03-6284-1000
〒130-0015
東京都墨田区横網1-12-9
刀剣博物館で開催される「特別重要刀剣等指定制度五十周年記念-日本刀 珠玉の名品展-」は、特別重要刀剣等の指定制度50周年を記念して開催される展覧会です。
1971年(昭和46年)の第1回から、直近の第26回までに指定された作品の中から各時代・各流派の秀抜な作品を取り揃え、美術工芸品としての刀剣・刀装・刀装具を通じ、日本が世界に誇る日本刀文化の粋を改めて概観するとともに、当指定制度が半世紀にわたって果たしてきた意義を再認識します。
刀剣博物館を運営する(公財)日本美術刀剣保存協会では、主軸事業のひとつに刀剣・刀装・刀装具の審査事業があり、なかでも特別重要刀剣等の指定制度は、重要刀剣等指定品の中から一段と傑出した出来映えと保存状態の優れた作品を厳選し指定するものです。
それらは我が国の美術工芸史上、資料的・歴史的価値が極めて高く、国認定の重要美術品に相当する、もしくは国指定の重要文化財に準ずる価値があると判断されるもので、日本美術刀剣保存協会による審査事業の中でも最高位に位置づけられています。
50年の間、隔年の厳正な審査会において、刀剣1,143口、刀装59点、刀装具80点が指定されました。本展示会では、その中から選りすぐりの作品(刀剣114口・刀装5点・刀装具11点)が、会期中3期に分けて展示される予定です。
2021年9月25日 (土)〜2021年12月20日 (月)
臼杵市歴史資料館
〒875-0052
大分県臼杵市大字市浜808-1
臼杵市歴史資料館で開催中の秋季企画展示「不滅の豊後刀 ~大友から臼杵藩の刀剣~」は、中世から近世にかけて豊後国(ぶんごのくに:現在の大分県)で作刀された刀剣である「豊後刀」(ぶんごとう)の歴史を、約40点の作品とともに紹介します。
豊後国は九州における日本刀の一大産地。同国で作られた刀剣は「豊後刀」と通称され、「実用向き」と評価されます。古くは平安から鎌倉時代にかけての行平(ゆきひら)の作品が知られる他、室町から戦国時代には高田荘(たかだのしょう:現在の大分県大分市鶴崎地区周辺)でおびただしい数の刀剣が打たれました。
当時の豊後国は大名の大友氏が支配しており、大友氏にとって高田荘産の刀剣は武力となるばかりでなく、中国との貿易では主要な輸出品目でもありました。当時の豊後刀工で名前に「鎮」の字があるものは大友義鎮(おおともよししげ)から与えられたとみられ、その重要さがうかがえます。
11月18日からの後期展示では、江戸時代の豊後刀や臼杵地域の刀工による作品が紹介される他、作刀に必要な材料や道具の展示も行われます。また12月12日(日)には専門員による「ギャラリートーク」で展示資料の解説を聴くこともできます。
2021年10月23日 (土)〜2021年12月12日 (日)
京都府立丹後郷土資料館
(ふるさとミュージアム丹後)
〒629-2234
京都府宮津市字国分小字天王山611-1
京都府立丹後郷土資料館(ふるさとミュージアム丹後)で開催中の特別展「“玉の輿”大名家の栄光と苦悩-徳川綱吉・桂昌院と宮津藩本庄松平家-」は、江戸時代に丹後国宮津藩(現在の京都府宮津市地域)を治めた本庄松平家の歴史を紹介する展覧会です。
本庄松平家は、江戸幕府5代将軍徳川綱吉に仕えた本庄宗資(ほんじょうむねすけ)を初代とします。徳川綱吉の生母である桂昌院(けいしょういん)を姉に持つ本庄宗資は、徳川家との姻戚関係を背景として大名にまで昇進しました。その後、本庄宗資の子の本庄資俊(ほんじょうすけとし)は、徳川綱吉から松平姓も与えられ、4代松平資昌(まつだいらすけまさ)の時に丹後国宮津藩へ移ります。
本庄松平家は譜代大名として江戸幕府の政治運営にかかわり、たびたび幕府の要職にも就任する「栄光」を手にしましたが、そのために出費が増えて藩財政が悪化し、江戸時代後期には領内で一揆の発生を招くなど「苦悩」も抱えました。
本展覧会は、本庄松平家伝来の文化財や近年発見された関係資料を通じて、本庄松平家の歴史と近世の宮津地域を紹介するものです。また、11月6日(土)には刀鍛冶集団の日本玄承社のみなさんによる、作刀工程の公開実演のイベントも実施されます。刀剣ワールド財団からも「太刀 銘 来国俊(本庄松平家伝来)」を出品します。
2021年3月6日 (土)〜2021年12月5日 (日)
〒102-8246
東京都千代田区九段北3丁目1-1
1932年(昭和7年)、靖國神社境内において財団法人日本刀鍛錬会が結成され、翌年には日本刀の鍛錬場を建設。約8,100振の日本刀(靖國刀)が作られました。
この特別展では、その靖國刀をはじめとした刀剣や、神宝として納められた宝剣、将校の軍刀などを展示。通常では見ることができない刀剣類や鍔、目貫などの刀装具をご覧いただけます。
2021年9月1日 (水)〜2021年12月5日 (日)
鎌倉文華館 鶴岡ミュージアム
〒248-0005
神奈川県鎌倉市雪ノ下2-1-53
刀剣は単なる武器にとどまらず、神霊の宿る美術品としても古(いにしえ)より重視されてきました。「鶴岡八幡宮」(神奈川県鎌倉市)は、鎌倉幕府初代将軍「源頼朝」ゆかりの神社として、武士の信仰の証(あかし)である刀剣が数多く奉納されてきたのです。
本展では、源頼朝が奉納したと伝えられる国宝の「沃懸地杏葉螺鈿太刀」(いかけじぎょうようらでんたち)、江戸幕府第8代将軍「徳川吉宗」が奉納した「太刀 銘 正恒」(たち めい まさつね)の他、第9代将軍「徳川家重」が奉納した重要文化財指定の「太刀 銘 長光」(たち めい ながみつ)などの名刀を半世紀ぶりに公開。
刀剣をはじめとする武具や、調度品、絵図など、国宝6点、重要文化財12点を含む65点の神宝類の展示を通して、800年の歴史に宿る武士の信仰を伝えます。
2021年10月9日 (土)〜2021年11月28日 (日)
〒693-0054
島根県出雲市浜町520番地
出雲文化伝承館で開催される「開館30周年記念 刀剣展-島根と中国地方の優品-」は、岩国市・柏原美術館所蔵の特別重要刀剣・重要刀剣の他、中国地方の美術館や神社、個人に伝わる出雲・石見ゆかりの刀剣や甲冑など、合わせて約30点以上を展示し、優れた日本の技と美を紹介する展示会です。
日本の刀剣は武器としての役割とともに、武士の精神を象徴するものとして伝えられてきました。
また、工芸技術の粋を注いだ作刀技術は、長い歴史の中で高められ、その洗練された姿や鍛えられた地鉄、美しい刃文などから、刀剣は世界でも稀な美術的価値をもつ工芸品として、高く評価されています。
本展覧会では、伯耆国安綱(ほうきのくにやすつな)、石州直綱(せきしゅうなおつな)をはじめ、長船長光(おさふねながみつ)、景光(かげみつ)、堀川国広(ほりかわくにひろ)、長曽祢虎徹(ながそねこてつ)など著名な刀工による作品が展示される予定になっており、見逃せない内容です。
2021年10月22日 (金)〜2021年11月28日 (日)
〒997-0036
山形県鶴岡市家中新町10-18
鎌倉時代から室町時代にかけて栄えた鍛冶集団「月山派」(がっさんは)にはじまり、山形県では多くの名だたる刀工が活躍しました。
本展では、古月山派の「古刀」を展示するとともに、古刀の鍛刀技術を研究し、刀工界を再興した「水心子正秀」(すいしんしまさひで:現在の山形県南陽市出身)、その弟子で「江戸三作」のひとりでもある「大慶直胤」(たいけいなおたね:現在の山形県山県市出身)、幕末の名工「源清麿」(みなもときよまろ)の弟子「藤原清人」(ふじわらのきよんど:現在の山形県鶴岡市出身)など、「米沢藩」(現在の山形県東南部)や「庄内藩」(現在の山形県北西部)のお抱え刀工が手がけた「新々刀」(しんしんとう)を紹介します。
また、現在山形県で鍛刀に取り組み、日本刀文化の普及にも力を注いでいる山形県無形文化財保持者の「上林恒平」(かんばやしつねひら:山形県鶴岡市出身)刀匠の現代刀も出品。山形県ゆかりの刀剣、約30振が一堂に会します。
2021年10月23日 (土)〜2021年11月28日 (日)
〒511-0039
三重県桑名市京町37番地1
桑名市博物館で開催される博物館創設50年・本多忠勝桑名入封420年特別企画展「本多忠勝と桑名」では、江戸時代はじめに桑名藩主を務めた本多忠勝を中心として、現在の三重県桑名市の基礎が築かれた当時の桑名地域を紹介しています。
徳川家康に仕え、多くの合戦で活躍した本多忠勝は、徳川四天王の1人として、様々な武勇伝で知られますが、民政でも手腕を発揮しました。関ヶ原の戦いの恩賞で桑名藩10万石を与えられると都市建設事業「慶長の町割り」を実施。桑名城と城下町の建設により近世都市に変化した桑名は、江戸時代には東海道第2の宿場町として繁栄しました。
本特別企画展では、本多忠勝と本多家、及びかかわりのある地域についての資料や文化財を展示し、近世の桑名のはじまりを振り返ります。
武器・武具では、国宝の刀剣「名物 中務正宗」や重要文化財「名物 桑名江」、本多忠勝が着用した重要文化財「黒糸威胴丸具足」をはじめとする本多家ゆかりの名品が出品されます。なお、刀剣ワールド財団からは、重要文化財「名物 塩川来国光」、重要美術品「刀 無銘 伝兼光(金象嵌)本多平八郎忠為所持之」、特別重要刀剣「太刀 銘 包永(金象嵌)本多平八郎忠為所持之」を出品しています。
本特別企画展は、公益財団法人岡田文化財団・令和3年度地域ゆかりの文化資産を活用した展覧会支援事業の助成を受けています。
2021年10月16日 (土)〜2021年11月21日 (日)
丸亀市立資料館1階企画展示室
〒763-0025
香川県丸亀市一番丁(丸亀城内)
平安時代以来、長い歴史の中で研ぎ澄まされ、日本独自の文化として確立した鋼(はがね)の芸術「日本刀」。
武士にとっては乱世をともに駆ける盟友であり、自らの権威を示す象徴でもありました。また、ときには神聖な存在として崇拝され、類まれなる美術品として人々の心をとらえてきたのです。
本展では、そんな日本刀の魅力と、背景にある歴史を紹介。「公益財団法人 日本美術刀剣保存協会 四国讃岐支部」の協力のもと、丸亀藩主を務めた「京極家」伝来の宝刀「にっかり青江」をはじめ、様々な時代の名刀や、武具、刀装具の名品を展示します。
2021年9月18日 (土)〜2021年11月14日 (日)
備前長船刀剣博物館1・2階展示室
〒701-4271
岡山県瀬戸内市長船町長船966番地
備前長船刀剣博物館で開催される秋季特別展「吉備津彦神社と御神刀-桃太郎伝説を伝える備前国一宮の御神宝-」は、武功や武門の誉れ高い吉備津彦神社を例に、神社と信仰において刀剣が果たした役割の一端について触れる展覧会です。
刀剣の歴史は、古く神話の中でも多くの場面で使用されています。例えば、スサノオノミコトが十握剣で八岐大蛇(ヤマタノオロチ)を退治する話や、ヤマトタケルノミコトが天叢雲剣(別名:草薙剣)によって危機を乗り越えるなど要所において登場してきました。そのため、刀剣類は勇気や武力の象徴として尊ばれ、信仰の対象として御神体や御神宝として崇められてきました。
備前国の一宮に位置づけられる吉備津彦神社は、鬼退治で有名な昔話「桃太郎」のモデルになった大吉備津彦命を祀ることから、武門の神社としても知られています。
新型コロナウイルス感染対策のため、入館には事前予約が必要となりますので、詳しくは備前長船刀剣博物館のホームページをご確認下さい。
※新型コロナウィルス感染症の影響により、会期を変更する場合がございます。
2021年9月15日 (水)〜2021年10月31日 (日)
サントリー美術館
〒107-8643
東京都港区赤坂9-7-4 東京ミッドタウン ガレリア3階
サントリー美術館で開催の開館60周年記念展「刀剣 もののふの心」では、京都や近畿を中心に、由緒正しい神社や崇敬を集めてきた寺院に奉納され伝来した貴重な刀剣が一堂に集まり展示されます。
それぞれの刀剣は、所持した武将とその英雄譚、鍛え上げた刀工、守り伝えた人々などについて、様々な伝承が大切に受け継がれてきました。
本展覧会では、サントリー美術館が所蔵する狩野元信筆「酒伝童子絵巻」をはじめ、絵画や史料も展示に加えて、刀剣にまつわる伝説についても、その意義を深く掘り下げます。
さらに、臨場感あふれる合戦絵巻や屛風から戦に赴く武家のいでたちや、武家風俗を描く絵画や史料からは調馬や武術の鍛錬など日々の暮らしぶりを知ることができます。
刀剣文化の奥深さや、武家の心に培われた凛々しい美意識を振り返ることができる貴重な展覧会です。
また、「名物膝丸・薄緑」「名物骨喰藤四郎」などの名刀を鑑賞できる他、学芸員による展示レクチャー、エデュケーターによる鑑賞ガイドなどの関連イベントも開催されます。
なお、会期中には展示替えがあります。
※開館情報が変更となる場合がありますので、最新情報は美術館ウェブサイトにてご確認下さい。
2020年11月1日 (日)〜2021年9月26日 (日)
創造広場 アクトランド
龍馬歴史館2階・龍馬有縁資料館
〒781-5233
高知県香南市野市町大谷928-1
「創造広場アクトランド」は、芸術・文化・技術の魅力に触れられる高知県のテーマパークです。
巨大ジャングルジムなど遊具が集まる「わんぱく広場」も人気ですが、メインは高知県の英雄「坂本龍馬」の一生を体感できる「龍馬歴史館」。この2階展示室・龍馬有縁資料館で企画展「刀剣イズム」が開催されています。
坂本龍馬が愛刀としたことで知られる「刀 銘 陸奥守吉行」や、陸奥守吉行の兄「吉国」が作刀した「刀 銘 吉国」など、アクトランドが所蔵する刀剣を一堂に展示。日本刀とは何なのか、日本刀の歴史、流儀をしっかりと学べる初心者にも嬉しい内容です。
また、当企画展では月1回、模造刀体験と題し、実際に模造刀に触れて刀の構造を学べるイベントも開催しています。さらに簡単に押形の体験ができるほか、企画展の解説がARで楽しめる「AR体験」なども充実しています。
2021年7月23日 (金)〜2021年9月26日 (日)
〒501-3941
岐阜県関市小屋名1989
岐阜県博物館で開催される特別展「薩摩の陶と刀」は、岐阜県の美術工芸として馴染みの深い「陶磁器」と「刀剣」に着目し、鹿児島が誇る「薩摩焼」と「薩摩刀」に焦点を当てた展覧会です。
江戸時代中期、薩摩藩により実施された木曽三川の宝暦治水工事が契機となり、昭和46年7月27日に鹿児島県と岐阜県との間で姉妹県盟が結ばれました。令和3年に締結50周年になることから、記念として特別展が開催されます。
島津義弘(しまづよしひろ)が朝鮮出兵や関ケ原合戦で使用したとされる「刀 無銘 備前長船兼光(びぜんおさふねかねみつ) 号 朝鮮兼光(ちょうせんかねみつ)」や、薩摩刀工・波平行安(なみのひらゆきやす)による鎌倉時代の作品「重要文化財 太刀 銘 波平行安 号 笹貫(ささぬき)」など、興味深い展示が予定されています。
2021年7月24日 (土)〜2021年9月12日 (日)
〒605-0931
京都府京都市東山区茶屋町527
現在、目にすることができる古(いにしえ)の品々は、多くの人々の想いを乗せて現代まで受け継がれてきました。
なかでも歴史的・芸術的に価値の高い物は、国宝や重要文化財に指定されています。こうした品々を数多く伝える古都・京都は、日本を代表する歴史都市であり、学問や芸術の一大拠点でもあるのです。
この、京都ゆかりの国宝、皇室の至宝の数々を公開する本展では、文化財の変わらぬ魅力とその意義を紹介していきます。
日本刀の展示はとりわけ注目が高く、南北朝時代の名工「江義弘」(ごうよしひろ:郷義弘とも)の作と極められた国宝の「名物 稲葉江」(めいぶつ いなばごう)や、「名物 富田江」(めいぶつ とみたごう)、京都で活躍した刀工「定利」(さだとし)の手による国宝の「太刀 銘 定利」などを公開。さらに、文化財保護の取り組みにも、焦点を当てています。
2021年7月22日 (木)〜2021年9月12日 (日)
〒920-0963
石川県金沢市出羽町3-1
石川県立歴史博物館で開催される「令和3年度 夏季特別展 大加州刀展」は、古刀期から新々刀期までの加州刀を系譜別、年代別に80余点で俯瞰し、その魅力の神髄を探る展覧会です。
加州刀工の魁(さきがけ)として知られるのが、南北朝時代に活躍した「真景」(さねかげ)や、越前から移住してきた「藤嶋友重」(ふじしまともしげ)です。
また、室町時代中頃から江戸時代を通じ連綿と続いた「清光」(きよみつ)歴代も見落とせません。
加えて、江戸時代初期には美濃から「兼若」(かねわか)が当地に移り、変化の多い相州伝や華麗な備前伝を取り入れ「加賀正宗」の名声を得て一世を風靡し人気を博し、その作風は他の刀工達にも影響を与えました。
本展覧会では、加州刀の祖・真景作「短刀 銘 藤原真景」、来国俊の弟子とも伝わる友重の代表作「刀 銘 藤嶋友重」(重要刀剣)、室町時代から明治時代まで続いた清光の中でも名工と謳われる長兵衛清光の作「刀 銘 清光」など、前後期合わせて80振以上の刀のほか、拵の逸品も公開が予定されており、見逃せない内容です。
2021年7月3日 (土)〜2021年9月5日 (日)
明石国行の展示期間は2021年7月3日(土)~
2021年8月1日(日)
〒670-0012
兵庫県姫路市本町68-25
本展は、日本の美意識を象徴する日本刀の刃文が持つ美に着目した展覧会です。多彩な刃文の美に迫る「第一章 刀剣の光陰」では、国宝の「明石国行」(あかしくにゆき)をはじめとする名刀49振を紹介。奥深い刃文の美をひもときます。
「第二章 風韻、そして海景」で披露されるのは、現代刀匠にして鍛冶師の「明珍兄弟」(みょうちんきょうだい)によるインスタレーション(展示空間を含めて作品とする手法)と、現代美術作家「杉本博司」(すぎもとひろし)氏の写真作品「海景」シリーズです。
「第三章 たまはがねの響」では、音響インスタレーションにより、庭園の景観そのものを作品化する試みが実施されます。
また、明石国行が展示されることを記念して、オンラインゲーム「刀剣乱舞-ONLINE-」とのコラボレーションが実現。刀剣男士・明石国行の等身大パネルが設置される他、記念グッズの販売も行われます。
2021年7月6日 (火)〜2021年9月5日 (日)
〒814-0001
福岡県福岡市早良区百道浜3-1-1
福岡市博物館で開催される企画展「天下取りと黒田孝高・長政」は、織田信長・豊臣秀吉・徳川家康の天下取りにおける黒田孝高(官兵衛・如水)・長政父子の活躍を、ゆかりの刀剣・甲冑・古文書で紹介する展覧会です。
展示内容は、国宝・刀 名物「圧切長谷部」(へしきりはせべ)をはじめ、 重要文化財・刀 名物「安宅切」、国宝・太刀 名物「日光一文字」、大身鎗 名物「日本号」、南蛮鉢歯朶前立兜など。
さらに7月16日(金)~9月5日(日)は、特別展「徳川家康と歴代将軍~国宝・久能山東照宮の名宝~」も開催予定。
徳川家康から徳川秀忠や徳川家光、徳川吉宗、徳川慶喜まで15代の歴代全将軍の甲冑展示、徳川家康の愛刀・筑後国(福岡県)三池典太光世(みいけてんたみつよ)作 「太刀 切付銘 妙純傳持(みょうじゅんでんじ)ソハヤノツルキ ウツスナリ」の里帰り展示など、見どころありです。
2021年4月17日 (土)〜2021年7月11日 (日)
〒130-0015
東京都墨田区横綱1-12-9
若い刀剣愛好家からの声に応えるかたちで、日本刀の見方・見どころを分かりやすく示し、その魅力を楽しんでもらうための展示会です。
「日本刀の見方」と題して「姿」、「地鉄」(じがね)、「刃文」、それぞれに焦点を当てながら、全3回にて鑑賞のポイントを解説していきます。
本展で取り上げるのは刃文です。刃文とは、「焼き入れ」の技術によって刀身に生じる模様のこと。日本刀が作刀された時代や刀工の流派によって特色が現れます。
本展では、「公益財団法人 日本美術刀剣保存協会」が所蔵する各時代の名刀を展示。初心者の方も間近で刃文の魅力を堪能できます。日本刀に彩りを添える刀装・刀装具の展示も見逃せません。
2021年6月5日 (土)〜2021年7月11日 (日)
〒461-0023
愛知県名古屋市東区徳川町1017
徳川美術館で開催される特別展「名刀紀行-京・大和と九州-」は、山城国(京都府)と大和国(奈良県)を中心とした刀工の作品や九州の作品を紹介する展覧会です。古くから日本各地で刀剣が生産されてきましたが、なかでも山城国と大和国は都が置かれたことから、貴族や寺院の需要に応じた作刀が盛んに行われました。また、大和国の刀工達の作風は、九州の刀工たちに少なからぬ影響を及ぼしました。
本展では、国宝「太刀 銘 来孫太郎作(花押)正応五年壬辰八月十三日」や「太刀 銘 左 名物 大左文字」も展示されるなど、見逃せない内容となっています。
さらに隣接する蓬左文庫では、同期間に企画展「あかがね/くろがね」が開催予定で、刀装具などの武具類をはじめ、尾張徳川家に伝えられてきた金属工芸品の数々を通して、銅と鉄の魅力に迫ります。
2021年4月24日 (土)〜2021年6月13日 (日)
佐賀県立博物館3号展示室
〒840-0041
佐賀県佐賀市城内1-15
佐賀の刀と言えば「肥前刀」(ひぜんとう)が良く知られています。
佐賀藩主「鍋島家」(なべしまけ)お抱えの刀工「忠吉」(ただよし)とその一門は、江戸時代を通して100人を超える刀工を擁し繁栄しました。その堅実な作風は当時から高く評価されていたのです。
佐賀県における刀剣の歴史は、江戸時代の肥前刀よりはるか昔にさかのぼります。弥生時代や古墳時代の遺跡からは、青銅製、鉄製の刀剣が数多く発掘されました。
また、佐賀県下では忠吉一門の他にも優れた刀工が活動し、また現在も現代刀匠の活動の拠点となっています。
本展では、県内の名刀、「佐賀県立博物館」所蔵の名品を通して、弥生時代から現代まで、2000年という佐賀県の刀剣史を一望。初代・忠吉の作品をはじめ、「現代刀」、奉納刀剣類、遺跡から出土した銅剣や銅矛(どうほこ)など、佐賀県ゆかりの刀剣が時代を超えて集結します。
2021年4月24日 (土)〜2021年6月6日 (日)
〒640-8137
和歌山県和歌山市吹上1-4-14
「きのくに」こと紀伊国(きいのくに:現在の和歌山県)では、南北朝時代より江戸時代にかけて、多くの優れた刀工が活躍しました。
時代の順に「入鹿鍛冶」(いるかかじ)、「粉河鍛冶」(こかわかじ)、「文珠鍛冶」(もんじゅかじ)、「石堂鍛冶」(いしどうかじ)という4つが代表的な刀工の系統です。これら紀伊国(紀州)の刀工による洗練された作品を中心に、寺社に奉納された刀剣も含めて、名刀の数々を紹介。
また、紀伊国の金工が手がけた刀装具類も展示します。「和歌山県立博物館」での刀剣をメインテーマとした特別展の開催は39年ぶり。
新刀期の名工「長曽祢虎徹」(ながそねこてつ)が作刀し、「紀州東照宮」(和歌山県和歌山市)へ奉納された重要文化財の「刀 銘 長曽祢興里入道乕徹」(かたな めい ながそねおきさとにゅうどうこてつ)など、貴重な名刀は必見です。
2021年3月25日 (木)〜2021年5月31日 (月)
◆北野天満宮 宝物殿
〒602-8386 京都府京都市上京区馬喰町
◆大覚寺 霊宝殿
〒616-8411
京都府京都市右京区嵯峨大沢町4
全国天満宮総本社 北野天満宮と旧嵯峨御所大本山 大覚寺では、「両社寺の歴史と兄弟刀」と題する特別展を同時開催いたします。
注目は両社寺がそれぞれ所蔵している「源氏」(げんじ)の宝刀。源氏の宝刀とは、「源満仲」(みなもとのみつなか)が作らせたという2振で、北野天満宮にある重要文化財「鬼切丸」(髭切)と、大覚寺にある重要文化財「薄緑」(膝丸)のこと。
2振あるため兄弟刀と呼ばれますが、鎌倉幕府初代将軍「源頼朝」が鬼切丸を所持し、その弟「源義経」が薄緑を所持していたという奥深い意味もあるのです。仲の良かった兄弟はやがて対立し、悲劇的な運命をたどることに。このドラマチックな2振を同時期に観ることができるのは、かなりのチャンス。
この他、この特別展では、両社寺の名宝や文化財を展示。また、両社寺は北野天満宮の御祭神「菅原道真公」とも結ばれていた由縁など、知られざる歴史・信仰上のご縁についても知ることができます。
2021年4月27日 (火)〜2021年5月30日 (日)
〒503-1501
岐阜県不破郡関ケ原町関ケ原894-55
天下分け目の戦いとなった「関ヶ原の戦い」から420年余り。合戦とはどのようなもので、当時の合戦に用いられた刀剣は、その後どのように後世へ伝えられたのでしょうか。
関ヶ原の戦いの舞台となった美濃国(現在の岐阜県南部)で作られた「美濃刀」(みのとう)や、武器・戦に関する古文書等を紹介しながら、その物語を読み解いていきます。
主な展示物の内のひとつは、「関の孫六」(せきのまごろく)として有名な室町時代の名工「兼元」(かねもと)が手がけた関市重要文化財の刀。
この作品は、関ヶ原の戦いにも参戦した戦国武将「細川忠興」(ほそかわただおき)を始祖とする「細川家」に伝来したと言われています。
さらに、兼元と並び称される関(現在の岐阜県関市)の名工「兼定」(かねさだ)の初代、もしくは2代目の刀や、戦国時代の足軽がどう戦いにかかわったかを挿絵入りで描いた兵法書「雑兵物語」(ぞうひょうものがたり)などを展示します。
2021年4月24日 (土)〜2021年5月30日 (日)
〒511-0039
三重県桑名市京町37番地1
桑名市博物館で開催される「能ある鷹は文化を残す-松平定信の文化史-」は、「松平定信」の生涯と文化事業をたどる展覧会です。
松平定信公と言えば、江戸幕府11代将軍「徳川家斉」(とくがわいえなり)の老中で、江戸時代の3大改革と言われる「寛政の改革」を成し遂げた人物。桑名市とは、1823年(文政6年)に松平定信の嫡男「松平定永」(まつだいらさだなが)が桑名藩主となったことをきっかけに、縁が深まりました。
本展では、清い政治家であるのと共に、書や絵画など多くの著作を遺した文化人でもあった、松平定信公ゆかりの史料「集古十種」(しゅうこじっしゅ)の版本や美術工芸品などをご紹介。また、「越川の文化交流/刀剣コレクションⅠ」も同時開催され、長島藩主「増山雪斎」の博物図譜や、「刀 銘 長曽祢興里入道乕徹」(桑名市博物館所蔵)といった6振の刀剣が展示されるなど、見逃せない内容です。
2021年4月3日 (土)〜2021年5月16日 (日)
〒543-0063
大阪府大阪市天王寺区茶臼山町1-82
(天王寺公園内)
特別展「豊臣の美術」は、豊臣家ゆかりの名宝・遺愛品を集めた展覧会(展示替えあり)。国宝3件、重要文化財22件を含む約80点が揃います。
見逃せないのは、「豊臣秀吉」が所持した国宝「太閤左文字」(たいこうさもんじ)こと「短刀 銘 左筑州住」(たんとう めい さちくしゅうじゅう/ふくやま美術館所蔵)。
作刀した「左安吉」(さのやすよし:左文字/源慶/左衛門三郎/大左)は、南北朝時代の筑前国(現在の福岡県)の刀工で、相州伝を完成させた「正宗」(まさむね)のもとで秘伝を学んだ名匠です。今回展示の国宝・太閤左文字は、その左安吉の最高傑作と呼ばれる物凄い1振。
この他にも、重要文化財の「豊臣秀吉像」や伝 豊臣秀吉所用の「蜻蛉燕文様陣羽織」など、文化財として価値の高い、豊臣家ゆかりの至極の名品をご覧いただけます。
2021年2月13日 (土)〜2021年4月12日 (月)
関鍛冶伝承館2階第1展示室
〒501-3857
岐阜県関市南春日町9-1
「令和2年度 新収蔵品展」は、関鍛冶伝承館が2020年(令和2年)に新たに収蔵した約40点の収蔵品をお披露目する展示会です。
関鍛冶伝承館を運営する岐阜県関市は、昨年「市政70周年」・「合併15周年」を迎えました。これを機に、関鍛冶伝承館では展示品を新規購入したほか、関にちなんだ多数の寄贈品を受けることになったのです。
今回の展示では、美濃伝の名匠「兼法」(かねのり)が作刀した「脇指 銘 兼法」をはじめ、イチョウの葉を象った美しい「銀杏図鍔」(いちょうずつば)や火縄銃、古文書、刃物に関する資料など、新しい収蔵品の数々を観ながら、関市の歴史や文化も学ぶことができます。
2021年2月9日 (火)〜2021年4月4日 (日)
〒630-8212
奈良県奈良市春日野町160
朝廷や武家からの信仰が厚く、多くの名刀や武具を奉納されてきた「春日大社」。その中には、病魔などの悪魔を退けるとされる降魔の利剣も存在します。
冬季特別展「日本の名刀と武具-刀剣の歴史と病魔退散の祈り-」では、春日大社が所蔵する病魔退散の願いが込められた刀や武具などを展示。刀身に降魔降伏の力をもつ不動明王の梵字が彫刻された、重要文化財の「赤銅造太刀 銘 友成」(しゃくどうづくりたち めい ともなり)や、魔よけの密教法具と言われる重要文化財の「三鈷柄籐巻剣」(さんこづかとうまきけん)など、見どころが豊富です。
また、春日大社の神々の霊験譚が描かれた絵巻「春日本 春日権現験記」(かすがごんげんげんき)も展示され、貴人が病床に柄が白い飾剣(かざたち)を置いて魔を祓う様子が描かれているなど、こちらも興味深い内容。コロナの終息を願って、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
2020年10月23日 (金)〜2021年3月31日 (水)
〒701-4271
岡山県瀬戸内市長船町長船966番地
備前おさふね刀剣の里 備前長船刀剣博物館では、テーマ展「日本刀ができるまで -匠たちの共演-」を開催しています。
日本刀の制作は刀鍛冶だけが行なっていると思っていませんか。実は刀鍛冶による「鍛刀」以外にも、「研師」(とぎし)による研磨、「白銀師」(しろがねし)による鎺(はばき)制作、「金工師」(きんこうし)による彫金、「鞘師」(さやし)による鞘制作、「塗師」(ぬし)による塗りなど、たくさんの職人がかかわっているのです。
今回は、そんな刀鍛冶以外の仕事にもスポットを当て、1振の日本刀が出来上がるまでに、どの工程をどの職人が担当するかなど全工程と個々の伝統技を展示紹介。また、実際に職人さんが来館するため、生の声を聞くことも可能です。要事前予約。
2021年1月19日 (火)〜2021年3月14日 (日)
岐阜県図書館 2階 企画展示室Ⅱ
〒500-8368
岐阜県岐阜市宇佐4丁目2-1
「赤羽刀」(あかばねとう)とは、第二次世界大戦後、GHQによって没収された刀剣のうち、東京都赤羽にあったアメリカ軍倉庫に保管されていた刀剣のことです。1996年(平成8年)に施行された「接収刀剣類の処理に関する法律」によりもとの所有者に返還されましたが、不明で返却できなくなった刀剣については、公立博物館に無償譲渡されました。
今回展示されるのは、「岐阜県博物館」に譲渡された赤羽刀。受領した168点のうち、2019年(令和元年)までに研磨された48点を2回に分けて展示します。(前篇は1/19~3/14、後篇は令和3年度を予定)
展示品は「刀 銘 兼元」や「刀 無銘 直江志津」など、関物揃いでとても華やか。まさに「千磨百錬」(せんまひゃくれん:たくさんの苦難を克服し、鍛え抜かれた物)の名の通り見応えがあります。
2021年1月23日 (土)〜2021年3月7日 (日)
長浜城歴史博物館 2階展示室
〒526-0065
滋賀県長浜市公園町10-10
「信長苦戦す!元亀争乱と湖北」は、姉川合戦から450周年を記念した企画展です。
姉川合戦と言えば、1570年(元亀元年)に姉川(現在の滋賀県)流域で、織田信長・徳川家康の連合軍が浅井長政・朝倉義景の連合軍に勝利した戦いとして有名。しかし、この戦いで決定打にはならず、浅井家と朝倉家の滅亡までにはおよそ3年の歳月がかかりました。
今回の企画展では、織田信長を苦戦させたという元亀争乱にまつわる数々の品を展示。特に必見なのは、2020年(令和2年)に京都の勝林院で発見された「浅井長政書状」(安堵状)。姉川合戦後も、浅井長政が比叡山周辺に影響力を持っていたことが分かる貴重な資料として、この度寺外初公開となります。
このほかにも、朝倉家重臣 真柄直隆(まがらなおたか)が所持していたと伝わる「太刀 銘 行光」(号:真柄大太刀)や、現存唯一の「姉川合戦図屏風」など、姉川合戦とその周辺の歴史にまつわる資料がズラリと並び釘付けです。
2020年3月14日 (土)〜2021年2月23日 (火)
〒102-8246
東京都千代田区九段北3丁目1−1
1932年(昭和7年)、靖國神社境内において財団法人日本刀鍛錬会が結成され、翌年には日本刀の鍛錬場を建設。約8,100振の日本刀(靖國刀)が作られました。
この特別展では、その靖國刀をはじめとした刀剣や、神宝として納められた宝剣、将校の軍刀などを展示。通常では見ることができない刀剣類や鍔、目貫などの刀装具をご覧いただけます。
2021年1月9日 (土)〜2021年2月21日 (日)
〒130-0015
東京都墨田区横網1-12-9
埋忠(うめただ)とは、桃山時代から江戸時代初期にかけて活躍した刀工・鐔工の一門です。とりわけ埋忠明寿は著名であり、その作刀や鍔(つば)、刀身彫刻は古来高く評価されてきました。
埋忠一門は、他に刀の仕立て直しや鎺(はばき)の製作など幅広い分野で活躍したことで知られています。
この「埋忠展」は、埋忠明寿をはじめとする埋忠一門の刀剣や刀身彫刻、鍔、「埋忠刀譜」といった埋忠一門の作業記録などから、埋忠の実像を探る展示会です。
刀剣ワールド財団からも、国宝「短刀 銘 来国光」 (名物 有楽来国光)や重要美術品「短刀 銘 山城国西陣住人埋忠明寿 慶長拾三年三月吉日/所持熊谷清六」を出品し、展示協力を行なっています。
2021年1月2日 (土)〜2021年2月14日 (日)
〒805-0071
福岡県北九州市八幡東区東田2-4-1
「福岡藩」(現在の福岡県西部)2代藩主「黒田忠之」(くろだただゆき)が、「小倉藩」(現在の福岡県東部)初代藩主「小笠原忠真」(おがさわらただざね)に贈ったとされる名刀「博多藤四郎」(はかたとうしろう)を、ゆかりの地である北九州市で初公開。博多藤四郎は、鎌倉時代中期に山城国(現在の京都府南部)粟田口で活躍した名工「粟田口吉光」(あわたぐちよしみつ:通称[藤四郎])の手による「短刀」(たんとう)で、国の重要文化財に指定されています。
この博多藤四郎を通して、日本刀という武具が持つ意味と特性を検証し、武士のあり方と変化をひもとく本展。福岡藩と小倉藩を中心に、戦国時代を勝ち抜いた福岡藩初代藩主「黒田長政」(くろだながまさ)の後継者である黒田忠之が、「黒田家」の存続と「藩」の確立をどのように実現したかを明らかにしていきます。
2020年12月4日 (金)〜2021年2月1日 (月)
〒501-3857
岐阜県関市南春日町9-1
関鍛冶伝承館で開催される「二次元VS日本刀展」は、岐阜県の関市「市制70周年」、「合併15周年」を記念した展覧会です。
人気漫画やアニメのクリエイター達がデザインした日本刀を紹介するだけではなく、現代刀匠たちがそれらを再現して展示するというスゴイ内容。
なかでも、人気漫画「るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-」の主人公「緋村剣心」(ひむらけんしん)の愛刀「逆刃刀」(さかばとう)は、見逃せません。逆刃刀とは、棟が逆になっている実際あり得ない刀のこと。しかし何と、無鑑査「尾川兼國」(本名/尾川光敏)刀匠が、見事に渾身制作。また、「吉原國家」(三代:本名/吉原荘二)刀匠はアニメ「バケモノの子」の熊徹の刀を、「二十五代藤原兼房」、「二十六代藤原兼房作」刀匠は、人気漫画家「夢路キリコ」さんが描いた華麗な日本刀を再現しています。二次元とのコラボの刀剣は全14振。見応えがありおすすめです。
2021年1月17日 (日)〜2021年1月31日 (日)
〒326-0802
栃木県足利市通2-14-7
「足利市民文化財団」は、足利市にゆかりのある貴重な文化財・美術品の保存、及び保護を目的とした収集に力を注いでいます。
今回の展示会では「刀剣と絵画」をテーマとして、足利市民文化財団が所蔵する刀剣と、足利市へ寄贈された刀剣を展示。展示される刀剣には、名工「堀川国広」(ほりかわくにひろ:堀川國廣とも)が「足利学校」(1872年[明治5年]まで現在の栃木県足利市にあった教育機関)にて作刀した脇差「布袋国広」(ほていくにひろ)や、幕末の名工「源清麿」(みなもときよまろ)の脇差「環」(たまき)も含まれています。
また、2021年(令和3年)6月をもって閉館となる「足利市民会館」(栃木県足利市有楽町)に縁の深い洋画家「川島理一郎」(かわしまりいちろう)氏と、現代美術家「飯田善國」(いいだよしくに)氏の作品展示も見逃せません。
2020年12月5日 (土)〜2021年1月31日 (日)
086-223-1733
〒700-0823
岡山県岡山市北区丸の内2-7-15
「お守り刀」とは、魔除け、厄除けなどの神徳があると信じられている刀剣のこと。古来、刀剣には目に見えない神秘的な力が宿ると信じられ、生誕や端午の節句、結婚のお祝いの品として贈られてきました。
新型コロナウイルスの感染が拡大し、人々が不安になっている今、「魔を除け、邪を祓う」という「お守り刀」の力で世の中の平穏を願おうと開催されるのが、特別展「お守り刀特別展 ~願いを込めて~」です。宮入小左衛門行平刀匠が制作した1振のほか、優れたお守り刀が集結します。
2020年11月21日 (土)〜2021年1月27日 (水)
三井記念美術館 三井本館7階
〒103-0022
東京都中央区日本橋室町2丁目1番1号
鎌倉時代末期、一世を風靡した相州伝(そうしゅうでん)の名工「正宗」(まさむね)。その正宗が作刀した国宝の名刀「日向正宗」を展示。
日向正宗は、地鉄(じがね)が冴え、刃文は互の目乱れに小のたれが交る、覇気がある美しい刀。アニメやミュージカルのキャラクターにもなった注目の有名刀剣です。
他にも、重要文化財の刀「加藤国広」(かとうくにひろ)など、三井記念美術館所蔵の名刀を中心に、刀装具や甲冑などが、三井記念美術館コレクション特別展にて観賞できます。
2020年10月31日 (土)〜2020年12月20日 (日)
〒411-0838
静岡県三島市中田町1-43
「はじまりのはなし ―佐野美術館の名刀コレクションを中心に―」は、佐野美術館の創設者「佐野隆一」(さのりゅういち)氏が収集した美術コレクションを展示する企画展です。
合金鉄(ごうきんてつ:鉄を精製する過程で必要な副原料)の生産を手掛ける実業家だった佐野隆一氏が、日本刀に興味を持ったのは、徳川将軍家に伝来した刀剣を入手したことがきっかけでした。刀剣を集めるうちに、中国・朝鮮の陶磁器や金銅仏(こんどうぶつ)などの東洋美術、日本の書画へと興味は広がり、次第に同館コレクションの礎が築かれるに至ったのです。
本企画展では、佐野隆一氏が集めた刀剣コレクションを中心に、約60件が展示されます。なかでも注目の日本刀が、南北朝時代の刀工「江義弘/郷義弘」(ごうのよしひろ)作の「松井江」(まついごう)です。松井江は、ゲーム「刀剣乱舞ONLINE」に登場する刀剣のキャラクターであることから、昨今では若い女性からの支持を集めています。
その他、「火車切広光」(かしゃぎりひろみつ)といった著名な刀剣も同時に展示する予定です。
2020年10月31日 (土)〜2020年11月30日 (月)
〒422-8011
静岡県静岡市駿河区根古屋390
「秋季企画展[天下人の愛刀と写し]」は、久能山東照宮が所蔵する刀剣8振の修復完了を記念した企画展です。
2017年(平成29年)に、久能山東照宮の宝物庫より発見されたものの、錆びなどの傷みが激しいことから、刀剣8振のため「刀剣修復プロジェクト」のクラウドファンディングが開始されます。そののち、集まった資金をもとに約3年の月日をかけ、無事に修復が完了しました。
本企画展には、修復された刀剣8振に加え、「ソハヤノツルキ」の写し(うつし)3振と、本歌(ほんか)を特別展示。ソハヤノツルキの写しは、人間国宝「宮入昭平」(みやいりあきひら)刀匠と、息子「宮入行平」(みやいりゆきひら)刀匠による奉納刀で、さらに刀剣修復プロジェクトに参加した「株式会社ニトロプラス」所蔵の刀剣になります。
なお、株式会社ニトロプラスは「刀剣乱舞ONLINE」の制作会社である関係から、本企画展とコラボレーションしてキャラクターグッズを同時販売の予定です。
2020年10月17日 (土)〜2020年11月29日 (日)
〒511-0039
三重県桑名市京町37番地1
2020年(令和2年)は、文化財保護法制定70周年。これを記念して桑名市博物館では、特別企画展「三重刀剣紀行 ~ 甦る村正の煌めき ~」が開催されます。
現在に伝わる文化財を、未来に引き継いでいこうとする意識を育む上でも、刀剣は最適の文化財のひとつ。本展を通じて地域への愛着を育て、文化財保存の重要性を理解していただくことを目的としています。
今回は、2019年(令和元年)に74年ぶりに漆を研いで甦った「太刀 銘 勢州桑名郡益田庄藤原朝臣村正作/天文十二天癸卯五月日」(桑名宗社所蔵)や、三条実美が奉納した「村正」の短刀(太宰府天満宮蔵)などを展示。地元・桑名を中心に、三重県ゆかりの作品がご鑑賞いただけます。
2020年10月30日 (金)〜2020年11月24日 (火)
〒456-8585
愛知県名古屋市熱田区神宮1丁目1-1
「東海現代刀匠刀剣展」は、今年で第25回を迎える人気の展示会です。
2009年(平成21年)に無鑑査、2015年(平成27年)に岐阜県関市の重要無形文化財に認定された「尾川兼國」(本名:尾川光敏)刀匠や、美濃鍛冶の名門「藤原兼房」(本名:加藤賀津雄、加藤正文実)親子など、東海で高い注目を集める現代刀匠の新作刀剣が一堂に披露されます。
また、毎回話題となっているのが、小柄や文鎮など、刀匠が遊びごころを持って作り上げた小品の数々。刀匠の技術の妙も愉しめます。
2020年9月12日 (土)〜2020年11月23日 (月)
〒389-0601
長野県埴科郡坂城町坂城6313-2
「お守り刀」とは、魔除け、厄除けなどの神徳があると信じられている刀剣のこと。古来、刀剣には、目に見えない神秘的な力が宿ると信じられ、生誕や端午の節句、結婚のお祝いの品として贈られてきました。
新型コロナウイルスの感染が拡大し、人々が不安になっている今、「魔を除け、邪を祓う」という「お守り刀」の力で、世の中の平穏を願おうと開催されるのが、こちらの特別展です。
宮入小左衛門行平刀匠が制作した1振の他、優れたお守り刀が集結します。
2020年9月29日 (火)〜2020年11月13日 (金)
西尾市資料館
〒445-0864
愛知県西尾市錦城町229
現在の愛知県西尾市の西側に相当する地域を治めていたのが「西尾藩」(にしおはん)です。1601年(慶長6年)に「本多康俊」が20,000石で立藩し、以降、藩主は太田氏、井伊氏など頻繁に替わりますが、いずれも譜代大名が赴任。1764年(明和元年)に大給松平氏が60,000石で入封し、明治維新まで存続しました。
西尾城は維新後に破却されましたが、城址は現在西尾市歴史公園として整備。2020年(令和2年)7月には、「二の丸丑寅櫓」と全国的にも 珍しい屏風折れの「土塀」が復元されました。
今回、西尾市資料館で開催されるのが、「侍 ~ 戦いの装い その拾 ~」展です。 西尾藩の家老「今井家」旧蔵の具足や西尾藩お抱えの鉄砲鍛冶「国友」在銘の鍔(つば)、 西尾藩士旧蔵の「黒革包鞘半太刀拵」など、貴重な武具が展示されます。入場無料。
2020年9月12日 (土)〜2020年10月18日 (日)
〒920-0963
石川県金沢市出羽町2-1
「いしかわの工芸 歴史の厚み ~加州刀と加賀の工芸~」は、加賀藩(現在の石川県南部)を治めた前田家が推奨した工芸、加州刀(かしゅうとう)や九谷焼(くたにやき)、加賀友禅(かがゆうぜん)などを展示。
加賀藩の工芸振興に注力したのが、加賀藩3代藩主「前田利常」(まえだとしつね)になります。前田利常は、進化し続ける江戸の文化と並ぶように京都や江戸から、刀剣や武具、金工、焼き物、織物など色々な分野の名工を加賀藩へ招きました。
そして展示されるのが、鎌倉時代末期の刀工「藤嶋友重」(ふじしまともしげ)や、室町時代末期の刀工「家次」(いえつぐ)の刀剣作品。
さらに江戸時代初期の刀工で「加州清光」(かしゅうきよみつ)といった加賀藩出身による刀工の作品が展示されます。
2020年9月10日 (木)〜2020年10月4日 (日)
〒701-4271
岡山県瀬戸内市長船町長船966
「テーマ展[刃文-千変万化の美-]」は、里帰り後、初公開となる国宝「山鳥毛」を展示。これまで個人が所有していた山鳥毛でしたが、2018年(平成30年)11月から開始した「山鳥毛里帰りプロジェクト」によって、個人や企業からの寄付により、瀬戸内市の購入が実現しました。
こうして山鳥毛は、生まれ故郷である備前長船の地に帰ることができたのです。山鳥毛の魅力のひとつである、変化に富んだ華やかな乱刃(みだれば)は、山鳥毛を作刀した一文字派のなかでも最高峰と評されます。
そのため、新型コロナウイルスの感染症防止対策により事前予約制となるものの、会期前から刀剣愛好家や刀剣女子から注目を集めていました。
また、刀剣を擬人化したゲーム「刀剣乱舞ONLINE」に山鳥毛がキャラクターとして登場することから、ゲームと同博物館がコラボレーション。館内には、山鳥毛の等身大パネルの設置や、ミュージアムショップではグッズなどが販売されます。
2020年4月3日 (金)〜2020年6月30日 (火)
ホテル多度温泉レジデンス新館3階ローズウッド
〒511-0122
三重県桑名市多度町古野2692
今回の特別展では、「名古屋刀剣ワールド」のサイト公開を記念して、刀剣ワールド財団が新たに令和元年に収集した数多くの刀剣の中から選出した刀剣の一部を展示。
特別公開されている日本刀の美しさをぜひ、お楽しみ下さい。
2020年4月1日 (水)〜2020年5月24日 (日)
新型コロナウイルス感染症感染拡大防止のため8月16日(日)まで延長
〒708-0022
岡山県津山市山下92
「天華百剣と名刀写し展 ~津山ゆかりの刀剣再現プロジェクト~」は、人気コンテンツ「天華百剣」とコラボレーションし、名刀の写しと共に、刀剣の魅力を分かりやすく紹介します。
作刀される写しは、「結城秀康」(ゆうきひでやす:[徳川家康]の次男)の流れを汲む津山藩松平家に伝わった、天下五剣(てんがごけん)のひとつ「童子切安綱」(どうじきりやすつな)。
そして、結城秀康が「石田三成」(いしだみつなり)から譲られ、津山藩松平家に伝来した「石田正宗」(いしだまさむね)の2振です。
本再現プロジェクトは、開催地となる津山市の観光誘客を図ると共に、知られざる郷土の歴史にフォーカスを当てることで、地元の人々からも興味を持ってもらおうと企画されました。
2019年7月27日 (土)〜2020年1月26日 (日)
創造広場 アクトランド
龍馬歴史館2階・龍馬有縁資料館
〒781-5233
高知県香南市野市町大谷928-1
坂本龍馬は、14歳のころから剣術を学び始めました。はじめに学んだのは、小栗流武術。24歳のころには、「北辰一刀流長刀兵法目録」を伝授されています。維新の立役者として知られる龍馬ですが、剣術ではどのような軌跡を歩んだのでしょうか。今回は「剣術」に焦点を当て、龍馬の半生を振り返ります。
また同時企画展として、「刀剣展示」を開催。土佐の名刀「陸奥守吉行」をはじめ、「吉國」、「和泉守兼重」など全9点が展示されます!
2019年10月4日 (金)〜2020年1月7日 (火)
ホテル多度温泉レジデンス新館3階ローズウッド
〒511-0122
三重県桑名市多度町古野2692
新刀の始まりとなる1596年(慶長元年)、この頃は安土桃山時代の末期であることから、実力で評価される下克上文化が根付き、これが刀剣界にも影響を与えます。
この影響として、新刀は独学で芽を出す刀工が増え、従来の作風とは大きく異なる手法の研究も進みました。さらに、従来の時代においては、日本刀を作るための素材を輸送するのが困難なことから日本刀の名産地は限られていましたが、交通手段の発達により、全国各地で作刀がなされるなど、新刀の時代で日本刀は従来と異なる発展を遂げたのです。
日本刀の新たな可能性を模索した新刀の世界をぜひ、ご覧下さい。
2019年10月1日 (火)〜2019年11月30日 (土)
柏原美術館(旧:岩国美術館)
〒741-0081
山口県岩国市横山2丁目10-27
国宝「稲葉江」は、「郷と化物は見たことがない」と言われる幻の刀工「郷義弘」の一振。織田信長や豊臣秀吉に仕えた武将「稲葉重通」が所持したことから「稲葉江」と呼ばれています。大変貴重な作品です。
2019年11月1日 (金)〜2019年11月3日 (日)
〒105-0004
東京都港区新橋6丁目19-15
大刀剣市とは、全国刀剣商業協同組合が主催する「刀剣」・「刀装具」・「武具甲冑」を中心とした展示・即売会です。
全国各地より刀剣商が一堂に会し、自慢の逸品を販売・展示。
日本全国の刀剣愛好家はもちろんのこと、アメリカ、ヨーロッパを中心に、世界各国のお客様からも注目されているイベントです。
購入後は銃砲刀剣類所持等取締法に基づき、都道府県の教育委員会に所有者変更の届け出が必要です。
2019年7月3日 (水)〜2019年10月3日 (木)
ホテル多度温泉レジデンス新館3階ローズウッド
〒511-0122
三重県桑名市多度町古野2692
東海地方は、美濃伝をはじめとする日本刀の名産地であり、ここ「東建多度カントリークラブ・名古屋」がある地域でもあります。
地元である東海地区の日本刀についてフォーカスし、東海地区で生み出された日本刀の美しさをご覧いただきます。
2019年6月3日 (月)〜2019年6月5日 (水)
03-6284-1000
〒130-0015
東京都墨田区横網1-12-9
「公益財団法人 日本美術刀剣保存協会」主催の「2019年現代刀職展 研磨・白鞘・刀装・柄前・白銀の部(旧刀剣研磨・外装技術発表会)」が開催。
2019年1月10日 (木)〜2019年4月4日 (木)
ホテル多度温泉レジデンス新館3階ローズウッド
〒511-0122
三重県桑名市多度町古野2692
日本刀は、長い歴史を経て現在に受け継がれる日本特有の美術品です。
今回のテーマである現代刀が作られた明治から平成の時代の間は、日本刀にとっては苦難の日々。廃刀令や、GHQによる刀狩りなど、日本刀を持つことや作ることも制限され、伝統が潰える危機にありました。
この苦難の時期も刀匠をはじめとする様々な人々の力で乗り越え、現代に日本刀の美を伝えることができています。
名工によって現代に受け継がれた伝統の技をぜひお楽しみ下さい。
2019年4月1日 (月)〜2019年4月3日 (水)
03-6284-1000
〒130-0015
東京都墨田区横網1-12-9
「公益財団法人 日本美術刀剣保存協会」主催の「2019年現代刀職展 作刀の部・刀身彫の部・彫金の部(旧新作名刀展)」が開催。
2019年1月22日 (火)〜2019年3月16日 (土)
國學院大學博物館 企画展示室
〒150-8440
東京都渋谷区東4-10-28
(國學院大學渋谷キャンパス内)
刀剣は、日本の神祭りの長い歴史のなかで、神のはたらきを表したり、神への重要な捧げ物と位置づけられてきました。 本展では、刀剣にまつわる神話や物語が書かれた「古事記」、「日本書紀」、「平家物語」などに見る「古代祭祀と刀剣」や「伝説」、また「中世東国の武士と神社への信仰」などをテーマに、東国各社の奉納刀を展示し、神や神社と刀剣の関係について、その歴史的背景を明らかにしていきます。
2019年1月14日 (月)
日本武道館大道場
〒102-8321
東京都千代田区北の丸公園2番3号
武道は、心技一如(しんぎいちにょ:心と技は切り離すことはできないこと)の運動文化で、日本の精神文化の柱である武士道を体現するものです。日本においては古来、神前に供えた鏡餅を、正月の祝い納めの日である「二十日正月」(はつかしょうがつ)に開く風習が定着してきました。武道の殿堂・日本武道館において、新春恒例の行事として成人の日に開催されている「鏡開き式・武道始め」は、武道人にとって、正月を終えて新たな年を走り始める日でもあります。
2018年9月26日 (水)〜2019年1月9日 (水)
ホテル多度温泉レジデンス新館3階ローズウッド
〒511-0122
三重県桑名市多度町古野2692
備前伝は、五箇伝の中でも平安時代末期から室町時代末期までと非常に長きに亘って栄えました。備前伝は現在の岡山県に位置する備前国がルーツです。備前国は中国山地で採れる砂鉄・木材が豊富であり、刀剣にとって良質な原料が揃っていたこと、瀬戸内海に面しており、作られた刀剣の流通に有益でした。これによって備前伝は発展し刀剣の一大産地となったのです。そして、刀工・作品の数も五箇伝の中でも抜きん出ており、様々な特徴が同じ備前伝の中でも見られます。 今回の展示では、備前伝において平安時代から室町時代の作品を用意いたしました。ぜひ、それぞれの作品の特徴を見比べながらお楽しみ下さい。
2018年10月13日 (土)〜2018年12月24日 (月)
〒130-0015
東京都墨田区横網1-12-9
江戸時代より、打刀の拵は発達していくのですが、各藩の特色や技術を打ち出した「お国拵」という拵が次第に各地で生まれてきます。
また、刀剣も地域によって作風が異なっており、代表的な生産地である「五箇伝」は日本刀文化の発展における中心的存在でした。
本展では、五箇伝の名刀と、お国拵を通して、日本刀に関する地域ごとの特色を楽しむことができる展示会となっています。
2018年9月29日 (土)〜2018年11月25日 (日)
京都国立博物館 平成知新館 東山七条
〒605-0931
京都府京都市東山区茶屋町527
「京都国立博物館」では、特別展「京(みやこ)のかたな 匠のわざと雅のこころ」が開催されています。 山城鍛冶による国宝指定作品と、著名刀工の代表作を中心に展示。平安時代から現代の系譜、刀剣文化に与えた影響と刀工が与えた京文化の影響を探る特別展です。
2018年10月6日 (土)〜2018年11月25日 (日)
〒511-0039
三重県桑名市京町37番地1
桑名市博物館開館以来の最多入館者数を動員した「村正」展。今回は、第二弾として「村正Ⅱ―村正と五箇伝―」を開催。初公開の作品を含む約30振が桑名市博物館に集まり、改めて刀工・村正の作風に迫る展覧会となっています。
2018年11月16日 (金)〜2018年11月18日 (日)
〒105-0004
東京都港区新橋6丁目19-15
大刀剣市とは、全国刀剣商業協同組合が主催する「刀剣」・「刀装具」・「武具甲冑」を中心とした展示・即売会です。
全国各地より刀剣商が一堂に会し、自慢の逸品を販売・展示。
日本全国の刀剣愛好家はもちろんのこと、アメリカ、ヨーロッパを中心に、世界各国のお客様からも注目されているイベントです。
購入後は銃砲刀剣類所持等取締法に基づき、都道府県の教育委員会に所有者変更の届け出が必要です。
2018年7月1日 (日)〜2018年10月2日 (火)
ホテル多度温泉レジデンス新館3階ローズウッド
〒511-0122
三重県桑名市多度町古野2692
鎌倉時代は「日本刀の黄金時代」と呼ばれる程、日本刀の歴史において重要な時代です。初期は上品な姿を見せ、中期は実用性を重視した豪壮な姿へと変わっていきます。 さらに、後期は元寇の影響もあり、より豪快な造りと新たな作刀における技術革新などが起こりました。 ひとつの時代で様々な日本刀の側面を楽しめる、まさに「日本刀の黄金時代」です。ぜひ、お楽しみ下さい。
2017年11月17日 (金)〜2017年11月19日 (日)
〒105-0004
東京都港区新橋6丁目19-15
大刀剣市とは、全国刀剣商業協同組合が主催する「刀剣」・「刀装具」・「武具甲冑」を中心とした展示・即売会です。
全国各地より刀剣商が一堂に会し、自慢の逸品を販売・展示。
日本全国の刀剣愛好家はもちろんのこと、アメリカ、ヨーロッパを中心に、世界各国のお客様からも注目されているイベントです。
購入後は銃砲刀剣類所持等取締法に基づき、都道府県の教育委員会に所有者変更の届け出が必要です。